ロシアの国営原子力企業、ベトナムの原発プロジェクト中止について声明を出す
2016年11月23日付 VietnamPlus 紙
第1ニントゥアン原子力発電所の完成予想図
第1ニントゥアン原子力発電所の完成予想図

 ベトナムが各種メディア上でニントゥアン原子力発電所建設プロジェクト中止についてマスコミに発表した直後に、ロシア国営原子力企業ロスアトム(ROSATOM)の広報代表者は、モスクワのベトナム通信社支局に、上記の問題に関する同社の正式な声明を送付してきた。原文は以下の通り。
 「現時点でのマクロ経済の条件に基づいてベトナム政府は、ロシア連邦と日本が進めているニントゥアン原子力発電所建設プロジェクトの中止を決定した。私たちは顧客の決定を尊重し、ベトナム政府が国家原発プロジェクトを継続する場合にはいつでも全力でベトナムを援助する用意がある。
 ロシア連邦とベトナムの間では、原子力発電産業の分野における長期にわたる二者間の協力関係が築かれてきた。ダラットの原子力研究所により、国家の平和的目的のために核エネルギーを発展させる基盤となる必要なインフラの建設を含め、ベトナムはロシア連邦の援助を受けて原子力技術を発展させ続けることができる」
 ニントゥアン原子力発電所建設プロジェクトは、国会により2009年に投資の方針が決定された。2つの発電所が建設され、各発電所は2基の原子炉をもち、出力は2000~2400MWとなる見込みであった。
 ニントゥアン省トゥアンナム県フオックジン社につくられる第1ニントゥアン原子力発電所は2014年に起工し、最初の原子炉は2020年に稼働するはずであった。

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( 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 )
( 記事ID:2991 )