ジムリー元憲法裁判所長官、ジョコ大統領辞任を当て込み煽られるイスラム教徒同士の対立に不快感を示す
2016年11月14日付 The Voice 紙
2015年10月9日、中央ジャカルタの総選挙査問委員会にて取材を受けたジムリー・アッシディキ元憲法裁判所長官
ジャカルタ、kompas.com配信
インドネシア・ムスリム知識人協会(ICMI)のジムリー・アッシディキ会長は、2016年11月25日に計画されている更なるデモには、ジョコ・ウィドド大統領を打倒する意図があると推測する。
もはやそのデモは、バスキ・チャハヤ・プルナマ・ジャカルタ首都特別州知事(通称アホック)に容疑がかけられた、宗教冒涜の問題における法的手続きを求めるものではないとジムリー会長は続けた。
ジムリー会長は、ジョコ大統領の退陣要求のために特定の勢力によりイスラム教徒が利用されるのは、快いことではないと認めた。
「ICMIの会長として、私は憲法に違反する目的のためにイスラム教徒が罠にはめられ、対立を煽られるのは不快だ」と11月14日の取材に対しジムリー会長は述べた。
この元憲法裁判所長官は、デモは国民の権利であるため、人々がデモ行為を禁止されることはあってはならないと評する。
しかしジムリー会長は、特定の諸勢力によりイスラム教徒のデモが利用されることに遺憾の意を示す。
「私は、デモはもうあってはならないと提言する。なぜなら、目的が当初のものから逸脱する可能性があるからだ。デモを続けたいならば、正当な大統領を打倒する意図を持っていると疑われないように、以前のものより規模を大きくしてはならない」とジムリー会長は語った。
ジョコ大統領は以前、アホック知事に宗教冒涜の容疑がかけられた件に驚いたことを認めた。
大統領によれば、この問題は拡大して国家元首の名前を持ち出すようになった。
11月4日のデモでは、参加者の要求はアホック知事に対してただちに法的手続きが取られることであった。しかしその後、要求は拡大して大統領の退陣を声にする者まで現れた。
「私は驚いている、これは首都特別州の問題だろう。どうして大統領に、私に波及するのか?論理的に考え、判断してみようじゃないか。私はといえば、ただ笑うのみだ」とジョコ大統領は、13日に南ジャカルタのビダカラホテルで開かれた国民信託党の全国指導者会議にて行った挨拶の中で述べた。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:牛上 皓右 )
( 記事ID:3003 )