政府は公的債務の管理と再編により積極的に取り組む必要がある
2016年11月01日付 VietnamPlus 紙


 予算の収支に好ましくない影響があり得ることを考慮し、政府は今後の予算の再編により積極的に取り組む必要がある。これは、財政5か年計画-2016年から2020年までの借款の受け入れ、運用、公的債務の管理-(その中には、2011年から2015年までの借款の受け入れ、運用、公的債務の管理に関する全面的な評価も含まれる)に関する議論での国会議員からの提案である。

   公的財政基盤の安全が損なわれる危険性を警告

 2016年度予算の歳出超過見込み額を見ると、公的債務はGDPの65%近くに達し、その内、政府の債務はGDPの53.1%で、許容範囲を超えている。国会議員らは、もし2016年のGDP成長が当初の目標を達成できなければ、その割合はさらに高くなると指摘している。債務の支払いは2016、2017、2018年と引き続き増加していく見込みである。現時点で、GDP成長は当初の目標を達することは難しくなっている。
 GDP成長の目標が達成できないとなると、GDPは当初見込みの5100兆ドンから4600兆ドンに減少し、もし成長率が6.3%になれば、4100兆ドンにまで落ち込むことになる。
 フン・ドゥック・ティエン議員(ハーナム省選出)は、公的財政基盤の安全が損なわれる危険性は既に現実の問題になっていると警告し、次のように分析している。公的債務は今年中にGDPの65%に達する可能性がある。これまで47%までは安全な範囲の限界とされてきたが、その数字が徐々に高まり、現在は65%に達している。
 公的債務の安全な範囲や支払い義務のある政府の債務の歳入全体に占める比率は急速に拡大する傾向にあり、一方、ベトナムは短期的には発展への投資のためにさらに借金をし続けなければならない。公的債務の増える速度が国家予算歳入の増加速度を上回る一方、GDPの成長率は低く、債務の返済義務や毎年の歳出が急速に増加すれば、債務返済のために収支バランスに多大の支障をきたす恐れがあり、毎年の債務の支払いが支払期限に追いつかなくなり、債務返済のための大量の借金につながり、そうした借金は年々増加していくことになる。
 同議員によると、資金の使い道は透明性が必要であり、投資資金の管理は厳格に行い、公共投資や中期の公共投資計画、2016年から2020年までの財政5か年計画に損失や無駄がないようにする必要がある。政府は、通常の支出と投資のための支出の区別を明確にすべきであり、それが広く曖昧になりすぎないようにすべきである。

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( 翻訳者:相野那奈子 )
( 記事ID:3026 )