劣悪な大学の卒業生の多くが就職先を得られず
2016年11月16日付 VietnamPlus 紙
11月16日午前、国会で答弁するフン・スアン・ニャ教育訓練相
11月16日午前、フン・スアン・ニャ教育訓練相が国会の答弁で登壇した。
学生が大学卒業後失業を懸念する状況は、長年にわたる問題であり、社会における緊急課題となっている。このことは質疑応答で多くの議員たちの関心事となっていた。
ホー・ティ・ミン議員(クアンチ省選出)は、実情を指摘した。「現在19万1,000人もの大学卒業者が就職できずにいる。しかし各地方には多くの大学が存在し未だ学生の教育を続けているため、需要と供給のバランスが崩れてしまっている。これにより、卒業生たちは就職先を見つけられず、社会的人材が浪費される状態になっている」
同議員は、そのような教育を続けていくべきなのかという点に疑問を呈し、教育訓練相に対しこの状況を打開する解決法を提示することを要求した。これにはカオ・ティ・スアン議員(タインホア省選出)も関心を寄せていた。
フン・スアン・ニャ教育訓練相は、教育訓練省がこの状況を懸念していることを認めた一方、同省による統計に基づけば卒業生の約80%は就職先を得ていることを明言した。そして、「卒業後すぐ就職先を見つけた学生は上位グループの大学の学生であり、就職先を見つけられなかった学生の大半の理由は、劣悪な大学または新設の大学を卒業したためである。これが現在問題になっており、同省は是正するために尽力している。
教育訓練省は、今後、各大学ネットワークの調整に力を入れる。大学の質や新設された専門分野の質を保証するための水準を適用するほか、[劣悪な大学などを]大規模な大学の分校にする方針もしくはメンバーに組み込む方針で補助する。目標は将来的にネットワークを再構築し、質の高い大学グループを形成することである。
さらに同省は、今後、大学と短期大学の入学と卒業を「きつく締める」。同省は、各大学に対し卒業生の数を報告する義務を課した。もし報告しない場合や就職先を見つけられない学生が多い場合には、同省は[その大学の入学者数を]制限するための方策を講じる見通しだ」とした。
この回答に満足しなかったグエン・アイン・チー議員(ハノイ市選出)は、議論し、教育プロジェクトの内容が実際のニーズに合っているかどうかと、この問題に対する教育訓練省の責任を、明らかにするよう教育訓練相に要求した。
責任を認識し、フン・スアン・ニャ教育訓練相は、「大学の質は大学の内外の多くの要素に左右される。委ねられた責任を以って、今後、教育訓練省は市場のニーズに合うように学生を教育するための対策を集中的に行う。補習形式で養成するためベトナム商工会議所や各企業と連携する。また、公民の教育体系の枠組みを展開する上で労働傷病兵社会省との連携を強化する」とした。
教育訓練相は以下のことを確認した。需要と供給のバランスを取るために各学校のシステムの再構築が必要であること。各大学、短大、教員、財政基盤、管理を向上させること。ニーズに基づいた労働市場の予測を根拠に、はじめて、父兄や生徒が適切な学習分野を選択できるため、労働市場に関する予測が必要であること。しかし、これはまだ上手くいっていない。それには教育訓練省にも責任の一部がある。今後、教育訓練省は、より良くなるよう努力する。特に、労働傷病兵社会省と他の官庁との連携を良好に行い、労働市場の予測をより良くしていく。
「2020年までの国民の外国語教育プロジェクトの目標達成はできたか否か、そして今後の解決方法」「就職先がない大学新卒者の割合を減らす解決策」「試験形式と卒業認定を、コンパクトにし、プレッシャーを減らし、社会の高い経費を減らすなどの方向で刷新するためにどの方針で進むか」。これらが11月16日の午前の質疑応答の際に、各国会議員が教育訓練相に質問した内容である。
午後の最初の時間、教育訓練相は上記の内容に関する各国会議員からの質問に引き続き答える予定だ。
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( 翻訳者:佐久間彩夏、森本真由 )
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