韓国から戻った労働者に数百もの高収入の就業機会
2016年12月01日付 VietnamPlus 紙
労働者を面接する韓国企業
労働者を面接する韓国企業

 韓国から戻ったベトナム人労働者には数百もの高収入の就業機会があり、ひと月2,000万ドン(訳注:約10万円相当)にのぼるほど高収入のものもあった。これは、12月1日にハノイ労働・傷病兵・社会問題局のハノイ職業紹介センターが、特に韓国から帰国する労働者向けに開催した採用セミナーでの求人機会である。
 セミナーには37の企業が参加し、そのうち30の企業は100%韓国の投資資本である。彼らは、韓国語の通訳、マネジメント、ホテルやレストランの従業員、電気電子類のエンジニア、営業、マーケティング、建設、セキュリティスタッフ、配送スタッフ、公務員、普通労働者といった業界で400近くの求人を掲示している。
 ハノイ職業紹介センターのブウ・ティ・タイン・リウ副所長は、採用にあたっての給与水準は月平均500~700万ドンで、製造管理、通訳、広告スタッフ、市場開拓、韓国の会社員、インターネットシステムのプログラマーなどに至っては、給与水準は月1,000~2,000万ドンになると述べた。
 「韓国から帰国して採用セミナーに参加する労働者は日毎に増えており、特に今回のセミナーではハノイや近隣の省にいる労働者だけではなく、ゲアン省やハティン省といった中部の省の労働者たちもセミナーに参加しに来ました」とリウ副所長は言う。
 6か月間の韓国滞在を経て帰ってきたばかりのグエン・タイン・フン氏(34歳)は、ゲアン省からはるばるハノイまで出向き、職業センターに来ている。フン氏は、韓国企業において1,500万ドンの給料で通訳の仕事を得ることを希望している。
 「実際、中部の各省では韓国から戻った労働者が大勢いる。私は中部の各省でこのような職業センターを増やしてほしいと願っている。そうすれば私たち労働者は遠くに行く必要は無い」とフン氏は言う。
 韓国で働いてから国へ戻ってきた労働者たちの問題を解決する職業センターは、ハノイ職業サービスセンターが、海外労働センター(社会・傷病兵・社会問題省)と在ベトナム韓国人材発展機関代表事務所が連携して組織している。
 職業センターは、EPSプログラムに従って韓国で働き、その後国に戻った労働者たちが職を探し、生活を安定させ、労働契約終了後に安心して仕事ができるよう支援すること目的としている。また、同センターは韓国における不法滞在者の比率を減らすことにも貢献している。

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( 翻訳者:佐久間彩夏、森本真由 )
( 記事ID:3104 )