グエン・スアン・フック首相「ベトナムは日本人をとても重視している」
2017年01月17日付 VietnamPlus 紙
1月17日午前、安倍晋三総理はベトナム公式訪問中の諸活動に引き続き、グエン・スアン・フック首相と共に越日ビジネス会合を開催した。
フック首相は、二国間の良好な関係のもと、会合に参加した安倍総理と日本企業を歓迎すると発表した。
また、フック首相は、日本はベトナムにとって最大のODA支援国、第2の投資国、第3の訪越観光客数を誇り、第4の貿易パートナーであると述べた。
2016年以来、ベトナムは日本企業の投資活動から20億ドルの追加投資を呼び込んだ。これにより、日本企業のベトナムへの投資総額は420億ドルに達し、ベトナムに直接投資(FDI)を行う142か国中2位となっている。
フック首相は両国企業の重要な役割に謹んで感謝の意を示し、これらこそ、両国の政府及び国民の間における持続的かつ長期的に発展する包括的協力パートナーシップの強化に向け貴重な貢献を果たす美しい花であると述べた。
フック首相は、これらの成果について、ベトナムの開放経済、広範な国際統合、整備された法体系、外国企業に対する環境整備の理由を挙げた。
また、ベトナムはマクロ経済と社会政治も安定しており、ベトナム政府は経営投資環境の抜本的改善を積極的に行っている。2017年には、投資環境においてベトナムがASEAN各国の上位に食い込むとの努力目標を達成するだろう。
フック首相は、「日本がベトナムの最大の投資国となることを期待する」と強調した。
フック首相は、ベトナムとしては、グリーン成長、越日の工業化発展協力プロジェクト、質の高いインフラの発展、PPPプロジェクト、特に財政、銀行、観光における高品質なサービスといった分野へ日本企業が投資することを期待すると述べた。
また、ベトナムは、質の高い農業生産、加工業、特に国営企業の株式化への参加、起業支援に日本の投資を求めた。
「ベトナム人もベトナム企業も、日本人の勤勉な精神、誠実さ、忠誠心を非常に信頼しており、真面目に丁寧に仕事をするので、ベトナム企業は称賛している」と、フック首相は語った。
「ベトナムでも日本でも、春には咲き誇る桃の花をイメージする。光栄にもベトナムは近々、天皇皇后両陛下を初めてお迎えする。安倍総理、訪問の皆様、ベトナムの親しい友人である皆様に、健康と幸福と成功を祈念いたします」とフック首相は述べた。
日本側を代表し、安倍総理は、今回、ベトナムと深い関わりのある多くの日本企業を伴って訪問したと述べた。
両国の政府及び企業の代表者らは、午前中からダイナミックで効果的な討論会に参加した。
1月16日の首相会談の結果について、安倍総理は、双方が貿易・投資関係や経営・投資環境の改善をより一層拡大していくことで合意したと強調した。
安倍総理によれば、現在ASEANは世界の成長センターであり、ベトナムはさらにその中心にある。現在、ベトナムで活動している日本企業は1600社以上に上る。
さらに、ビジネス活動における多くの経験や高い技術といった強みをもつ日本企業を、フック首相及びベトナム政府が支援し、関心を寄せ、耳を傾け続けるよう要請した。
また、安倍総理は、投資、雇用の創出、技術移転といった活動を通じて、ベトナムの発展に貢献した日本企業を高く評価した。
安倍総理は、日本企業は、高い技術や人材育成を通して、常にベトナム経済の発展に寄与したいと考えており、ベトナムの他のパートナー国以上に積極的に、長期的で、盤石かつ協力的な活動を続けていくものと確信すると述べた。
「官民を挙げて、ベトナムに対する緊密な協力を続けていく」と日本国総理大臣は強調した。
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( 翻訳者:鈴木加奈 )
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