ベトナム社会保険機構からの情報によれば、2016年末までに7500万人以上が医療保険に加入しており、全国の医療保険加入率は81％以上となった。これは達成目標を2.8％上回り、2015年と比べて4.3％増となった。
　しかしながら現在まだ人口の18％余り（約1700万人）が医療保険に加入していない。
　医療保険証をまだもっていない人には、法律の定めた手順で医療保険に加入していない人や加入しているものの不完全な人も含まれる。これらの人は、医療保険に未加入の300万人の学生・生徒、準貧困世帯の40万人、各企業の約300万人の労働者である。
　特に、農林水産・塩業世帯では平均的生活水準をもつ７万4000人余りが医療保険を発給されているだけで、これらの業種の従業者全体の4.5％を占めるのみである。
　医療保険未加入者が多い原因は沢山あり、事業所の社会保険・医療保険に関する法令順守性が高くなく、医療保険の納付の忌避や遅滞の状況が存在するためである。一方、社会保険・医療保険の徴収に関する専門的監査は、ベトナム社会保険機構のそれに関する法規の整備がまだ進行中のため、タイミングよく実施できていない。
　さらに、医療保険証発給リスト作成規程を展開・適用・実施する上で、幾つかの地方では各部署の連携がうまくとれていないので、医療保険加入者の拡大には多くの限界がある。
　全国的には現在、63の省・中央直轄市のうち62が達成目標を上回っており、ラムドン省だけが目標を達成していない。
　医療保険加入率が90％以上なのは、ラオカイ、ディエンビエン、ソックチャン、ターイグエンなど18地方で、80－90％は24地方。70－80％が19地方。70％以下は、キエンザン省（69％）とビントゥアン省（68％）の２地方である。

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（ 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 ）
（ 記事ID:3242 )