中国、チュオンサ諸島(南沙諸島/スプラトリー諸島)に戦略爆撃機を飛ばす
2017年01月11日付 VietnamPlus 紙
2016年9月26日、演習参加準備のため、江蘇省南京から飛び立つ中国空軍のH-6K型爆撃機(轟炸6K型/戦神)
ある米国政府関係者が1月10日に匿名で明らかにしたところによると、係争地域の南シナ海における北京の“戦略部隊”を誇示する一つの動きとして、中国のH-6型戦略爆撃機(轟炸6型)が先週末、南沙諸島の上空を飛行した。
中国が南シナ海上空で爆撃機を飛ばすのは、1月1日に同様な飛行が行われて以来、2度目である。
ペンタゴン(米国防総省)のゲイリー・ロス報道官は、最近の中国の爆撃機の活動について具体的なコメントはしなかったが、「我々は地域における中国軍のあらゆる行動について引き続き監視を続けていく」と強調した。
これより先の2016年12月、中国は、南シナ海のほぼ全域の主権を主張するために一方的に引いた“九段線”に沿ってH-6型爆撃機を飛行させた。爆撃機は台湾周辺も飛行した。
1月10日、「フリー・マレーシア・タイムズ」紙のオンライン版が報じたところによると、マレーシア海軍は、マレーシア領海を侵犯する中国船を監視するため、マレーシア海上法執行庁(MMEA)と協力し、ルコニア礁付近の巡視を恒常的に実施している。
MMEA司令官のイスマイル・ブジャン・ピット提督は、「巡視は通常、“ルコニア礁海域における中国海警の船舶を監視するため”行われている」と述べた。
また、同海域で望まざる事案がなかったとしても、マレーシア政府は、同海域で活動するマレーシア漁民や他のコミュニティーの安全確保に努めていかなければならないと述べた。
ルコニア礁はマレーシアの領海内にあり、マレーシアが管理している。しかし、中国も主権を主張し、中国海警の船舶が恒常的に領海を侵犯し、マレーシアの漁民を排除している。特に2016年3月には大小約100隻もの漁船が大挙してルコニア礁付近の海域に侵入し、マレーシア政府がこれに抗議する事態に至った。
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( 翻訳者:一橋弘人 )
( 記事ID:3247 )