３月７日午後、首相府において、グエン・スアン・フック首相は、アジアインフラ投資銀行（AIIB）の金立群総裁と会見した。
　会見において、フック首相は、ベトナムがAIIBとの協力関係を重視しており、責任ある信頼のパートナーとして引き続きAIIBとの協力に参加していくと強調した。
　ベトナムは、AIIB参加国としての義務を十分実施していくことを約束するとともに、引き続きAIIBがベトナムに関心を寄せることを期待すると述べた。ベトナム側から、この間、世界銀行（WB）、アジア開発銀行（ADB）、国際通貨基金（IMF）などの国際金融機関においてベトナム側代表の重責を担ってきたベトナム国家銀行が、引き続きAIIBにおいてベトナムの義務と各種活動を担当する予定であることを伝え、AIIBの銀行活動規約を正しく遵守して、同行の一層大きな発展に向け積極的に貢献していくと述べた。
　フック首相は、現在ベトナムには高いインフラ需要があり、ODAおよび民間資金を組み合わせてインフラ投資を行っているものの、公的債務を安全の範囲内で確保しなければならず、そのため、低利である、政府保証が不要であるなどAIIBの優遇措置を受けられることは、非常にありがたい、と述べた。
　また、ベトナム政府としては、AIIBが公共セクターへの融資のほか、特にベトナムにおけるインフラ発展のため民間セクターの奨励・支援に関心を寄せることに期待しており、AIIBが早期にこの分野で具体的な方向性、政策を講じるよう希望すると述べた。
　フック首相は、双方の間の良好な関係、相互理解および努力を以て、AIIBがベトナムにおける発展プロセスに実質的な利益をもたらし、AIIBの協力・支援は、融資のみならず、環境にやさしい近代的なテクノロジーを活用して行われるものであり、ベトナムにおいて多くの雇用を創出するだろうと確信を述べた。ベトナムは、AIIBの活動を心の底から支持するとした。
　金総裁は、フック首相への表敬が叶ったことは光栄であると述べ、AIIBの活動に対するベトナム政府の支援に謝意を表明した。AIIB総裁として、自らがベトナムの発展により一層多くの貢献を果たしたいと期待を述べ、2017年にはAIIBがベトナムとの協力プロジェクトを行うことを希望すると述べた。
　金総裁は、ベトナムが多くの発展可能性がある国であり、この間、ベトナムが高い経済成長率を達成してきたことを評価した。そのため、インフラ投資は、経済成長を維持するための絶好の条件である。
　金総裁は、AIIBがベトナムに対し、優遇条件付きでインフラ発展のための融資を行うだろうとして、こうした資金へのアクセスは経済発展のため非常に良いことであると述べた。
　AIIBは、ベトナムの国際収支が均衡していること、また各ドナー国がベトナムを投資国として選んでいることなどを通じ、ベトナムが国際社会に対し盤石な信頼を確立していることから、政府保証不要のかたちでベトナムの民間セクターへの融資を進めるだろうと約束した。
　金総裁は、ベトナム政府がマクロ経済の安定を維持し、AIIBが政府保証不要のかたちでベトナムの民間セクターに融資する際の法体系や政策（上の問題点）を解決するよう要請し、ベトナムが10年から20年先のインフラ投資を重視すれば、社会経済発展においてより多くの成果を達成するだろうと述べた。

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（ 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 ）
（ 記事ID:3252 )