2017年３月５日から８日まで、カインホア省ニャチャン市において、ベトナム外務省のレー・ホアイ・チュン次官・国家国境委員長は、中国外交部の劉振民副部長との間で、両国次官級年次会合を開催し、越中間の二国間関係および領土国境を巡る諸問題について意見交換を行った。
　会合において、双方は、これまでの両国間の協力状況を振り返り、両国関係において前向きな進展があったことを高く評価し、今後、二国間関係を促進するための方策、とりわけ両党、両国のハイレベル指導者の合意と共通認識の実施について、および海上における平和と安定の維持について、突っ込んだ話し合いを行った。
　双方は、2017年中に両国間の要人往来に向け連携して首尾よく準備すること、越中二国間協力指導委員会第10回会合を円滑に開催すること、両党間、ベトナム国会と中国全人代間、ベトナム祖国戦線と中国政治協商会議間および外交、国防安全保障、法執行など重要分野において、交流、協力活動を積極的に展開すること、バランスがとれ持続的に発展する二国間関係の促進策を実施すること、両国企業が長期的かつ共に利益を有する協力を行うよう奨励しこれを促進するとの点で意見が一致した。
　双方は、引き続き各企業に対し問題解決のための環境を整備し、ベトナムにおいて中国企業が投資・建設を行っている各プロジェクト・工事の進捗度と効率性を確保し、中国による資金貸付、資金協力を効果的に実施し、交通運輸、農業、資源・環境、科学技術の分野において引き続き協力を強化し、連携して気候変動やメコン河水源を含む国境をまたぐ水資源の持続的な利用に対処し、民間交流を一層拡大するとともに共に利益を有するかたちで地方都市間の協力を拡大する。双方は、国境地域における安全・治安の維持管理に際する越中陸上国境に係る各種協力スキームの役割を高く評価し、両国の陸上国境に関する法規文書を引き続き円滑に実施し、既に合意した国境ゲートの標識を拡大するとともにアップグレードを進め、通関が有利に行える方策を適用し、国境地域の経済発展を促進することで一致した。
　海上の問題について、双方は、特に「越中海上問題解決を指導するための基本原則に関する合意」をはじめ、両党、両国ハイレベル指導者の合意および共通認識を厳格に遵守し、信頼醸成・1982年の国連海洋法条約を含む国際法に見合ったかたちで南シナ海における係争の平和的解決の堅持・協力推進のため、既存の各種交渉・協力スキームを発揮し、「南シナ海における関係国の行動宣言（DOC）」を十分かつ効果的に実施し、ASEAN各国と共に「南シナ海における関係国の行動規範」（COC）を早期に完成させ、係争を複雑化し拡大するような行動は行わず、南シナ海における平和と安定を維持すべく、海上の不一致点をより良くコントロールするとの点で一致した。
　また、ベトナム代表団は、この間の南シナ海における複雑な変化について見解を述べた。
会合開催の機会に、カインホア省人民評議会のグエン・タン・トゥアン委員長（党委常任副書記）は、劉副部長及び中国代表団と親しく会見を行った。

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（ 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 ）
（ 記事ID:3255 )