４月17日、中国の首都北京において、ファム・ビン・ミン・ベトナム政府副首相兼外相が、楊潔篪中国国務委員とともに共同議長を務める越中二国間協力指導委員会第10回会合が開催された。
　会合において、双方は、2017年に円滑に実施されたグエン・フー・チョン党書記長による重要な訪中など、両党、両国のハイレベル指導者による常時の往来・面会が維持されていること、両国の各省庁、部門、地方間の交流・協力が促進されていること、各分野での協力が顕著な進展ぶりを示していること、民間交流が活発に行われていることをはじめ、第９回会合（2016年９月）から現在までの協力関係における前向きな発展の趨勢を高く評価した。同時に、両国間に依然として存在するいくつかの問題点についても言及した。
　双方は、越中戦略的協力パートナーシップが安定的、健全、かつ持続的に発展していくため、両党、両国のハイレベル指導者の共通認識を効果的に実施すべく、幾つかの重要な業務について意見交換を行い、確認した。
　会合において、双方は、両国のハイレベル指導者間の往来・交流のため、円滑に連携して準備していくこと、両党間の協力を効果的に実施し、調整機関としての両国外務省の重要な役割を発揮し、両国関係を促進し、国防協力・協力のスキームを実施し、治安分野、法執行分野において協力を深化させることの点で一致した。
　経済・貿易に関し、双方は、経済・貿易関係を安定的かつ持続的に発展させるため貿易収支のバランスを図り、投資を拡大すべく、連携して有効な対策を講じていくこと、農産品貿易に関する覚書を実施し、加工済みのコメ、キャッサバ、乳製品、果物を含む農業・林業・水産業の分野における協力を実施し、駐中国ベトナム貿易促進事務所設立のため環境整備を行うこと、先進的技術を有する中国企業がそれぞれのニーズと優位性に見合った分野に投資することを奨励し、一部の協力プロジェクトにおける問題点を迅速に解決するよう双方の企業に対し指導を行うこと、ベトナムが中国－ASEAN協力、メコン河－ラントゥオン河（中国名：湄公河ー澜沧江）協力の枠組みにおける各種優遇借款および各種資金供与にアクセスすることを支持すること、農業、交通運輸、環境保護、気候変動への対応、原子力の安全管理のための技術移転、労働者輸出の管理の各分野において協力を強化すること、文化、教育、観光、メディア、民間交流の各分野における協力を拡大するとの点で一致した。
　また、会合において、ミン副首相は、両国のハイレベル指導者の共通認識における考え方に正しく則り、双方が、共に利益を得るかたちで、各協力分野について実質的な進展を伴うよう推し進め、各省庁、部門、地方間の現行の協力枠組みを効果的に活用し、各分野における協力を拡大し質を高めるべく、両国二国間協力指導委員会の事務総長が常に意見交換を行い、両国の大使が橋渡しとしての役割を発揮し、両国の協力関係がバランスある、安定した、かつ持続的な方向に向け実質的に新しい発展段階へ引き上げるよう努力するよう求めた。
　一方、双方は、海上問題に関しても率直な意見交換を行い、両党、両国のハイレベル指導者間で達成した重要な共通認識と、「越中海上問題の解決を指導するための基本原則に関する合意」を遵守し、実質的な成果につながるよう海上問題に関する交渉スキームを推し進め、「南シナ海における関係国の行動宣言（DOC）」を全面的かつ効果的に実施し、「南シナ海における行動原則（COC）」を早期に策定し、海上における不一致をよりよくコントロールし、情勢を複雑化したり係争を拡大するような行動を行わず、南シナ海における平和と安定を維持していくことで意見が一致した。
　会合の終了に際し、「越中二国間協力指導委員会第10回会合の議事録」署名式が行われ、ミン副首相と楊潔篪国務委員がこれに立ち合った。

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（ 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 ）
（ 記事ID:3349 )