ベトナムの輸出品の付加価値を上げる方法
2017年04月20日付 VietnamPlus 紙
輸出用縫製品生産
輸出用縫製品生産

 2030年に向けた、2011年から2020年の輸出入戦略の実現のために、4月20日、貿易促進局(工業・商業省)が「ベトナム輸出促進フォーラム2017」を開催した。輸出製品の開発、ベトナムの輸出品に付加価値を上げる方法の研究をテーマに開催された。
 貿易促進局長のブイ・フイ・ソン局長は、ベトナム輸出促進フォーラムは、ベトナム企業の生産輸出能力を発揮することを目的に、企業や事業主や経済学者が輸出の市場機会や市場開発についての情報を交換、評価する機会を設けるために毎年開催されている、と述べた。同時に、同フォーラムはベトナムを能力や信頼、持続性がある輸出国の1つとしベトナムの地位を高めるような輸出促進の政策や方法を提示する。
 同フォーラムの主な内容は輸出促進、生産発展、市場開発の方法について議論を交わすことに特化しており、これはベトナム企業が生産輸出能力を発揮することを目的としている。
 またブイ・フイ・ソン氏によると、2016年、ベトナム経済は大きな困難に見舞われた。複雑な天候の変化や、気候変動によって、北部地方では寒波に見舞われ、中部高原・南中部では干ばつに見舞われ、メコンデルタでは塩害に見舞われた。しかし、輸出は依然として伸びており、前年に比べ規模も成長速度も増している。
 2016年の輸出額は1766億ドルに達し、2015年と比べて9パーセント増加した。世界経済が大きく変動している状況の中、これは前年比から見ても域内の各国と比べても満足すべき1つの結果である。
 国全体の輸出に大きく貢献していて、輸出活動の中で付加価値の増加に関しはっきりと変化している分野が繊維製品である。ベトナム繊維協会は、繊維製品の分野が輸出製品の付加価値を上げる発展をしてきたとしている。2016年は、繊維製品分野の輸出は350億ドルに達し、その中で輸出額は283億ドルになる。国内化比率は50パーセント近くにまで増えた。
 国内化比率は10年以上前と比べると改善されている。10~15年前は、この分野の輸出規模は50~100億ドルであった。当時は生産チェーンにまったく国内産原料は入り込むことができなかった。なぜなら原料の生産に投資するには規模が小さすぎて、どの企業も原料生産に投資しなかったからである。
 今までに、輸出規模は300億ドルを超え、ベトナムの繊維製品の国内化率は50パーセントに達した。
 ベトナムの農産物輸出の付加価値を上げることについて、ブランド競争戦略研究院のグエン・ヴァン・ナム准教授は、貿易促進や輸出促進の活動は、物を売ることを促進する機能を持ち、商品の供と給、生産と消費市場を結びつけるものであると述べる。農業生産は膨大な商品量を生み出すが、一方で消費や輸出は大きな困難に陥っている。

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( 翻訳者:武本侑馬 )
( 記事ID:3367 )