フィリピン、ベトナムとタイから25万トンの米をさらに輸入する可能性
2017年05月17日付 VietnamPlus 紙
輸出米の荷揚げ
輸出米の荷揚げ

 フィリピン政府は5月16日米の備蓄量を増やすため輸入を追加し、また各国政府との契約を通すことに換えて民間からの買い付けを行い、競争力と透明性の向上を目指すとの意向を示した。
 国家食糧庁(NFA)を管理・運営している同庁の協議会は輸入する米の量は明らかにしていないものの、世界最大の米の輸入国の1つであるフィリピン国内での米の高い需要は、輸出をリードしフィリピンにとっての主な供給源でもある2カ国、ベトナムとタイでの米の価格を下支えするとしている。
 NFAは協議会に対し、ベトナムとタイとの政府間契約下での25万トンの米の輸入を許可するよう要請した。輸入される米の予定量については5月18日のフィリピンの関連委員会で協議され決定される。
 NFAによれば、NFAの米の輸入は今や、政府間の契約から政府と民間との契約へとシフトしている。これにより入札が行われるようになることでより競争がもたらされ、汚職が少なく透明性の高いものとなるとしている。
 フィリピン国内の貯蔵庫の米の備蓄は少ない。4月には政府の米の備蓄は過去3年以上で最低水準に落ち込んだ。国内需要をわずか10日しかまかなうことができない量である。
 フィリピン経済は2017年からの2年間で6.9%成長し、東アジアで最も急速に経済成長を進める国の1つであるままだと世界銀行は予測している。2016年にはフィリピンは過去3年間で最高水準の6.9%の経済成長を成し遂げた。

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( 翻訳者:高橋和佳子 )
( 記事ID:3490 )