ハノイ市民の身長は10年前と比べて2~3センチ伸びる
2017年05月18日付 VietnamPlus 紙
「学校牛乳」プログラムに参加する児童
ハノイ人口・家族計画支局のグエン・ディン・ラン局長によると、ハノイの4つの区と県で6歳以上の1500人以上が参加して行われた最近の研究の結果、ハノイ市民の身長はこの10年で2cmから3cm高くなったことが示されたという(男性166cm,女性155cm)。
2016年の30の区、県、町での暫定調査のデータでも、高校3年生の平均身長が男性は166cm、女性は156cmと示された。
ハノイ市の青年の身長は、以前より高くなり、また、全国の全体の平均より高くもなったが、地域の先進国と比べると依然として低い。
専門家によると、世界の各国では、まだ幼稚園や小学校の頃から子供の身長の成長促進に尽力している。彼らは、小学校や幼稚園での、体育室や運動場、プールの建設に力を入れている。しかし、ベトナムでは、高校や大学での体育館の建設に集中するのみで、小学校は忘れられている。
したがって、正規科目としての体育教授法の追加や、体育・スポーツ・遊び・娯楽を重視し優先する対象を幼稚園や小学校の児童とする方針での普通教育[訳注:高校までの教育]での課外活動の強化が必要である。
上記のような様々な意見は、保健局が立案するために意見の聴取を行っている『2030年までを視野に入れた、2020年までのハノイ市民の身体・身長の発展』プロジェクトに貢献するものである。このプロジェクトの目標は、今後10年から15年で、ハノイ市民の身体と身長を発展させ地域の各国と同じレベルにし、種の質を向上させ、質の高い人材を確保し、工業化・近代化の要請に応じ、首都の持続可能な発展に貢献することにある。
上記の目標を達成するために、各機関や部門の代表者は、「学校牛乳」プログラムや妊婦のための栄養・身体活動など具体的なプログラムの構築が必要だと考えている。
各専門家によると、生まれてからの3年間が子供の人生すべてを決定してしまうとのことである。健康な妊婦は健康な子供を出産する。このため、市民の身長を伸ばしたければ、今から妊婦のための身体・栄養プログラムの構築を集中的に行う必要がある。
プロジェクトの必要性に言及し、グエン・ディン・ラン氏は、1950年以前、日本人の平均身長は、ベトナム人に近かったが、20年から30年の間に10センチ増えたと伝えた。
ベトナムで2010年に行われた栄養に関する調査では、ベトナム人は35年経ってもわずか4センチしか伸びていなかったことが示された。2015年、成人の身長は、ようやく男性が164.4cm、女性が153.4cmとなった。世界の平均身長より、男性は15.4cm低く、女性は10.3cm低い。
参考記事:「ベトナム人の平均身長は依然としてアジアでも最も低いグループに属す」
http://www.vietnamplus.vn/chieu-cao-trung-binh-cua-nguoi-viet-van-thuoc-top-thap-nhat-chau-a/350180.vnp
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( 翻訳者:福原百那、山田奈保 )
( 記事ID:3495 )