ベトナム企業はミャンマーへの投資拡大を望む
2017年05月15日付 VietnamPlus 紙
ベトナム公式訪問中のミャンマーのマン・ウィン・カイン・タン上院議長兼連邦議会議長を応接するグエン・スアン・フック首相(右)
ベトナム公式訪問中のミャンマーのマン・ウィン・カイン・タン上院議長兼連邦議会議長を応接するグエン・スアン・フック首相(右)

 グエン・スアン・フック首相は5月15日午後、政府本部で、グエン・ティ・キム・ガン国会議長の招きによりベトナムを公式訪問しているミャンマー連邦のマン・ウィン・カイン・タン上院議長兼連邦議会議長と会談した。
 グエン・スアン・フック首相は、ベトナムは両国の伝統的な友好関係、そして、ホー・チ・ミン主席とアウン・サン将軍の関係を常に尊重していると確認した。
 フック首相は、ベトナムはミャンマーとのあらゆる分野における友好協力関係を重視し、さらなる強化を希望していると強調した。
 フック首相は、双方が高級レベルでの相互訪問の推進、様々な協力枠組みの実現、両国の合同委員会の会合や政治協議の早期開催、農林漁業・文化・交通・財政・司法・教育における協力合意の調印に向けた交渉の継続的な推進などを呼びかけた。また、国防、通信、銀行、石油ガス、農業における協力強化も提起した。
 フック首相は、ミャンマーが投資環境改善に向け努力しているとの印象を伝え、ベトナムの企業はミャンマーへの投資拡大を希望していると強調した。また、ミャンマー側がミャンマー・ベトナム友好協会を一日も早く設立し、両国の関係強化に向けた諸活動をベトナム・ミャンマー友好協会と協力して調整してほしいと希望した。
 また、双方がASEANや国際会議などでの協力を強化し、緊密に調整するとともに、メコン川の水資源の効果的かつ持続可能な利用での協力や、メコン川委員会(MRC)へのミャンマーの早期加盟を求めた。
 フック首相は、ASEANが中心的役割を発揮し、南シナ海における平和、安定、治安、航海・航空の安全の確保に積極的に貢献できるようにし、さらに、1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)を初めとする国際法に基づいた平和的手法による紛争の解決を推進し、関係国に法的、外交的ステップを十分尊重させ、状況を緊張化させる行動を起こさせないよう推進すべく、双方が調整を強化するよう求めた。
 一方、ミャンマーのマン・ウィン・カイン・タン議長は、ベトナム側の温かい歓迎に感謝するとともに、ベトナムがこれまでに達成した経済社会面での多大な成果を祝し、ミャンマーが学ぶべき貴重な経験だと述べた。
 また、いくつかのベトナム企業がミャンマーでの投資認可を受けたと報告し、ミャンマーは日々、オープンな投資環境に向けて改善しつつあると述べ、多くの外国人投資家がミャンマーに投資をするよう期待した。さらに、両国が多くの面で友好協力関係を強化するよう希望した。
 マン・ウィン・カイン・タン議長は、ベトナムの親しい友人であるミャンマーは、ベトナム企業がミャンマーへの投資を拡大するよう望んでいると強調した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:西村一葉、森本悠太 )
( 記事ID:3496 )