バガンの宗教建造物50基を約50億チャットかけて修理維持へ (2017年6月12日 11)
2017年06月12日付 The Voice 紙
マンダレー 6月11日
地震の被害を受けたバガンの寺院・仏塔(訳者注―原語は「パヤー」)50基を約50億チャットかけて今年中に修理すると、考古学・国立博物館局バガン支局の幹部が述べた。
「修理維持を行う組織が選んだ寺院・仏塔の修理を行う。地震の被害により損壊が大きかった寺院・仏塔の中から選んだ」と、同氏は述べた。
さらに同氏は、2016年8月24日に起きた地震でバガン考古学保護地区にある寺院・仏塔389基が損壊し、その美術的価値の高さや建築的価値の高さに応じて、優先的に修理すべき第一級および第二級、そして、小規模の修理だけが必要な第三級と優先順位を付けたと述べた。
このように優先順位付けをしたところ、第一級36基と第二級53基、合わせて89基を、政府が主体となって国内外から専門家たちを招き、1基ずつ時間をかけて修理してゆくために、また、第三級300基のうち、更なる調査が必要な76基を除く残りの224基を、元の寄進者たちと協力して修理維持するために、考古学・国立博物館局が準備を進めている。
第一級38基のうちの20基と、第二級53基のうちの15基と、第三級で更なる調査が必要な76基のうちの15基を、2017年中に修理するために指定し、いくつかの寺院・仏塔を修理し始めたところであることが、同局担当者たちの言からわかった。
「規模が大きく、厳密な修理が必要な寺院と仏塔は、来年までに修理せねばならない。例えば、スーラーマニ寺院やタッビィンニュ寺院のような寺院・仏塔だ」と、ウー・アウンアウンチョー考古学・国立博物館局局長が述べた。
小規模な修理が必要な224基の仏塔(訳者注-原語は「ゼィディ」)を完全に修理し終え、第一級のうち7基、第二級のうちの11基、第三級のうちの7基の維持を行ったと、宗教文化省が5月に発表していた。
地震による損害の大きかったタッビィンニュ寺院を、中国の支援で修理維持するために調査を行っており、その調査結果を今年の8月に発表し、2018年中に作業を始められるように宗教文化省は準備を進めているところだ。
※2017年8月7日追記:若干の字句の修正を行いました。
( 翻訳者:鈴木将吾 )
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