日本の投資家、交通分野のBOT案件に正式に参入
2017年06月06日付 VietnamPlus 紙
ハーナム省を通る国道1号線BOT案件のナムカウゼー料金所
中日本高速道路(NEXCO)と日本高速道路インターナショナル(JEXWAY)は、フーリー市バイパス道路・国道1号線強化BOT案件のハーナム省の215キロ+775ポストから235キロ+885ポストの区間(フーリー市バイパス道路BOT案件)についてのフェコン社(FECON)の株式の20%を買収する。
FECONの株式の一部を買収した後は、NEXCOとJEXWAYも案件の管理と運用を共に行い、ゆくゆくはこの案件に対して日本の先進的な経験と管理技術を適用する予定である。
これはグエン・スアン・フック首相が日本訪問中の6月5日に東京で行われた対ベトナム投資促進会議で、ベトナムの交通インフラプロジェクトの投資・開発分野におけるFECON、NEXCO、JEXWAY間の戦略的パートナーシップで達した合意の1つである。
この合意締結では、同時に株式の売買についての合意にも達した。ベトナムの交通BOTという熱い市場に外国の企業が実際に足を踏み入れるのは初である。
この合意によると、NEXCOとJEXWAYはFECONに協力し、FECONに対しベトナムの交通インフラ分野において日本の技術や管理能力の技術移転を行うと共に、FECONと他の日本の投資家やパートナーの間の橋渡しをする。その他に、この合意は地域内の他の国における両国の交通インフラ投資についての協力の門戸を開いた。
NEXCOの代表取締役社長である宮池氏は、「戦略的パートナーシップ合意文書と株式の売買契約の締結式は大きな意義をもつもので、FECONやFCI(フェコン社の傘下グループ社)のような企業との協力の始まりを示し、またベトナムの案件にわが社が正式に参加する第一歩であることを示します」と述べた。
NEXCO側はFECONと共に、早急にベトナムの高速道路の案件について研究し、同時に同社の人事を通じて50年以上の歴史で累積してきた保全管理技術や知識をフーリー・バイパス道路案件に提供することを約束した。
FECON代表であるファム・ヴィエット・コア氏は、「NEXCOとJEXWAYがフーリー・バイパス道路BOT案件に参加することは、この案件の成功に大きく貢献し、日本の科学的な運行・開発方法をベトナムにもたらすだろう」と述べた。
一方でコア氏は、この協力は両者が戦略的パートナーになるための順調なスタートになり、共に今後の案件の研究と開発を行うことは、両者に持続的で長期にわたる利益をもたらすだけでなく、ベトナムの交通インフラシステムの発展に実際に貢献してくれると確信すると述べた。
BOTはパブリック・プライベート・パートナーシップ(PPP)に基づく投資形式の一つであり、多くの交通インフラ事業がBOTをはじめとするPPPで建設され、ベトナムの交通インフラシステム、特に道路の大幅な改善に貢献している。
しかし、長年展開しているもののベトナムでのPPP形式は少なからぬ困難があり、実際には外国の投資家を誘致できずにきた。
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( 翻訳者:武本侑馬 )
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