カタールが「封鎖」され、1800人のベトナム人労働者は影響を受けるのだろうか
2017年06月07日付 VietnamPlus 紙
ハノイとホーチミン市に直行便をもつカタール航空
多くの中東諸国はカタールとの外交関係を解消し、海路・陸路・航路さえも「封鎖」され、この国の国民の暮らしに影響を与えた。
6月7日の記者会見で、労働・傷病兵・社会問題省外国労働管理局のチャン・ティ・ヴァン・ハー情報室長は、初期的評価によると、中東の数カ国がカタールとの外交関係を解消した後、ベトナム人労働者の主たる雇用主はオランダ、ギリシャなど欧州の請負主であることから、同国におけるベトナム人労働者はまだ影響を受けていないと述べた。
「現在、外国労働管理局は状況を仔細にフォローしており、問題発生に際し迅速に処理を行うよう指導していく」と、ハー室長は述べた。
現在カタールでは、1800人のベトナム人労働者が契約で働いている。近く、カタールは2018年のオリンピックと2022年のワールドカップという世界の2大スポーツ大会を開催する栄誉に与ることから、この2大スポーツ大会のための建設工事に従事する外国人労働者を多数雇用する必要がある。そのため、今後、カタールは、ベトナムにとって、中東地域における潜在的な労働力市場であり続ける。しかし、この市場における収入は魅力的でないため、出稼ぎに行く毎年の労働者数はさほど多いない。
カタールに出稼ぎに行くベトナム人労働者は、主に建設、家政婦、家庭用電気製造、溶接などの分野で働いている。この市場の給与は1か月約450ドル~550ドル(1か月約1000万~1200万ドン)で、残業手当と賞与は含まれない。食費、宿泊代、交通費、健康保険の費用はすべて雇用主が支払う。
カタールは、砂漠の気候であり、熱く、夏の最高気温は50度に達する。カタールは、豊富な石油資源により経済が急速なペースで発展しており、特にインフラ工事の建設が優先されている。高い建設需要と高い経済発展の一方で、人口と労働力が少ないため、カタールは多くの外国人労働者を必要としている。ベトナムとカタールは両国間に直行便を有している。
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( 翻訳者:河合摩南、福原百那 )
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