ホーチミン市人民委員会によると、2017年初めからの６カ月間で、ホーチミン市は21億5000万ドルもの外国からの直接投資（FDI）を誘致し、2016年の２倍にも達するという。
具体的には、投資登録証明書が新規に発給された外国からの投資プロジェクトは340件で、投資総額は３億7500万ドルになった。一方で、91件のプロジェクトで追加投資が行われ、これらの投資総額は３億4600万ドルとなった。
　このほか、ホーチミン市は、外国投資家の915件のケースについて、登録した出資総額11億5000万ドル分の、市内の各企業に対する出資登録、株式の購入、持ち分の買い取りを行うことを承認した。
　このように、投資登録証明書発給の形式で誘致した資金と、国内企業に対する出資・株式購入・持ち分の買い取りの形を通して誘致した資金を合計すると、2017年の年初からの６カ月で、ホーチミン市は21億5000万ドル誘致した計算になる。
　市の人民委員会によると、外国からの直接投資新規プロジェクトのうち、加工・製造業への投資額が最も多く（33.1％）１億2400万ドルであったという。そして、卸売・小売業、車・バイク・原付の修理業が１億1000万ドルで29.4％を占め、情報・通信業が5623万ドルで15％を占めたという。韓国からの投資が、投資総額の26.9％を占めて最大で、続いて、日本が14.1％、マレーシアが12.1％、シンガポールが11.1％を占めている。
　FDI誘致に関連して、ホーチミン市計画投資局は、ホーチミン市の企業に出資するニーズがある際は、外国投資家がオンラインで出資・株式購入・持ち分買い取りの投資登録をできるサービスを実施している。
　市の計画投資局のグエン・ティ・トゥ・ホア副局長は、同局は既に612件のオンライン登録書類の受付に成功したと伝えた。現在、計画投資局は、外国投資分野の他のいくつかの投資手続きで適用するオンライン投資登録プログラムの第二段階の構築・実施を進めている。
　ホーチミン市計画投資局によると、ホーチミン市のハイテク分野の生産発展のための投資の誘致では、ブランド力がある大規模な会社や企業グループによるハイテク分野に投資や研究、人材養成を重視し、投資家のための苗床をつくっているという。
　ホーチミン市のハイテクパークで、電子製品と電子部品の輸出額が、今年上半期でおよそ80％増加したことで、ハイテク製品は、今年のホーチミン市の輸出総額に３分の１貢献することが期待されている。

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（ 翻訳者:池田樹生、林弘晃 ）
（ 記事ID:3627 )