ダナン空港ダイオキシン汚染処理プロジェクトの第2期土地引き渡し
2017年08月09日付 VietnamPlus 紙
ダナン空港における第2期のダイオキシン処理がなされ引き渡される土地区画
8月9日、ダナン空港において、アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)代表とベトナム国防省、防空―空軍兵種は、ダナン国際空港の処理済の12.7ヘクタールの土地を交通運輸省の管理に引き渡す合意書に正式に調印した。
これは、USAIDとベトナム国防省がかつてのアメリカ空軍基地跡でダイオキシンに汚染された土地や泥を処理するために協力を続けているダナン国際空港拡張工事のための第2回目の土地引き渡しである。
引き渡し式において、ベトナム人民軍隊副総参謀長のファム・ゴック・ミン上将は、プロジェクトの成功を高く評価し、プロジェクトの実現調整におけるひとかたならぬ努力を認めた。
これは重要な画期的事件であり、ベトナムでのUSAID、ベトナム国防省の各機関・部署によって実現されているプロジェクトの成功を体現するものである。
プロジェクトが今日のより大きな成功をおさめたことはまさに、戦争の後遺症克服協力におけるベトナムとアメリカの両国政府の共通認識と決意によるものであり、協力関係を新たな高みへと押し上げるものである。なぜなら共通の利益は両国人民の平和・安定・発展だからである。
過去数年、幾多の困難を乗り越え、ベトナムとアメリカ両方のプロジェクト実施参加者は不断に努力し、あらゆる困難を克服し、多大の成果をあげた。2016年5月の第1期に引き渡した処理済のクリーンな土地は、交通運輸省の各機関・部署が受領した。同省は駐機場や滑走路などの工事に急いで取り掛かり、ダナン国際空港を拡張した。
これは各参加者の努力を具体的に示すものである。この時に引き渡されたクリーンな土地に加えて引き続き土地を受領し、各工事を効果的に進め、ベトナムの経済・社会やダナン市の清潔で安全な環境の発展に実のある貢献をしていく。とくに今年の11月にダナン市で開催されるアジア太平洋経済協力(APEC)の首脳会議の成功に直接的に貢献する。以上のように、ファム・ゴック・ミン上将は付け加えた。
アメリカとベトナムの両政府は2007年からベトナムにおける枯葉剤・ダイオキシン処理に協力してきた。ダナン空港でのダイオキシン汚染環境処理プロジェクトは、2012年に始められ、両政府間の双方向協力関係において重要な画期点となり、ダナンの人びとによりクリーンで安全な環境をもたらすのに役立った。これまでに、プロジェクトは汚染された土地と泥9万4000立方メートルの処理に成功し、2018年初めに処理を終えるものと予測されている。その時にはダイオキシン被曝に関わる健康の危険のすべてが地域から排除される。
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( 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 )
( 記事ID:3683 )