ハノイ市、子どもが娘だけの高齢者の面倒を見る
2017年10月04日付 VietnamPlus 紙
2016年から2025年の段階におけるハノイの出生時男女比率の不均衡を是正する策の一環で、ハノイ人口・家族計画化支局は、子どもが娘だけの高齢者の面倒を見るというモデルを展開・継続している。その中では、タインオアイ県およびソンタイ町の二地方がこのモデル試験の運用地に選ばれている。
このモデルの目的は、子どもが娘だけの高齢者の地位向上と、高齢者社会福祉の質の向上である。
その他、モデルの内容はまた人口政策を良好に実現し、年老いた時に世話してもらうため息子を生まなければならないとする伝統的観念から高齢者、特に子どもが娘だけで年金や社会支援を受けていない高齢者への圧力を減らすという目標に向かっている。
計画によれば、2017年12月の終わりまでに、ハノイ人口・家族計画化支局は、組織的にモデルを実現するため試験運用地に選ばれた各地方行政府の組織を構築、指導、指示する。
モデルの各関連文書は科学研究資料に基づいて作られ、区、県、町に供給される。支局は各[地方の末端の方の]下部組織と協力して活動、チェック、監視を実施し、それを通して各地方およびハノイ市全体における試験モデルを分析、評価し総括する。
モデルの実用性を保証するため、調査、実地研究、データ収集といった活動が早急に展開されるほか、地域社会においてモデルを展開するための方策を探す座談会が実施される。
同時に、高齢者への宣伝、相談、支援、激励活動、特に子供が息子のみもしくは娘のみの高齢者が地方において文化・文芸イベントや運動に参加できるような活動を強化する。
調査を通して、ドドン社人口委員会(タインオアイ県)は高齢者協会と協力して747名の高齢者をリストアップすることに成功し、その中には子供が息子のみもしくは娘のみの62名の高齢者が含まれている(29名が娘のみ、33名が息子のみを子どもに持つ)。
2地方で展開した後、ハノイ市はモデルの有効性を検証し、それを基盤に市全体へと[モデルの]拡張を進めていく。
2016年の統計と予備調査の結果によると、ハノイには60歳以上の人が95万9963人おり、人口の12.7%を占め、そのうち約18万人が80歳以上であるという。
これまでハノイでは、高齢者のための健康管理活動が盛んに行われてきた。2016年には45万1000人が定期健診を受け、健康管理ファイルを作成した。
市はまた社会支援対象および貧困家庭に属する高齢者、困難な状況にある視覚障害者、ハンセン病患者、貧困地域への経済支援政策である135プログラムの対象となる人民ら45万9396人に無料で医療保険証を交付した。ケアに関する知識と自らの健康管理の知識を伝えられた高齢者の数は41万3876人に上った。
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( 翻訳者:岩切南 )
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