カント―市、初めてイラン市場に米を輸出
2017年10月04日付 VietnamPlus 紙
輸出用の米の積み上げ ( 写真: Duy Khuong/TTXVN )
輸出用の米の積み上げ ( 写真: Duy Khuong/TTXVN )

 カントー市人民委員会が10月4日に催した輸出入の状況に関する会議において、工商局副局長のフイン・チュン・チュー氏が、8月にイランのあるパートナーとカントー市の某米会社との直接交渉によって、年末までに約10万トンの米をイランに輸出する合意をしたと発表した。カントー市がこの市場に米を輸出するのはこれが初めてである。
 チュー氏によると、バングラデシュ、フィリピン、イランといった多くの市場での米の輸入のニーズがこれからも高まり続け、中国やシンガポールのような市場でも変わらずニーズが高いという傾向にある。
 2017年初頭から米の輸出市場は非常に好調で、現在から年末までの米の輸出高は伸び続けるのではないかと予想されている。具体的には、バングラデシュの市場には50万トンの輸入ニーズがある。「2017年10月中だけでも、バングラデシュの市場は25~30万トンのニーズがあり、(カントー市の)各社も、この見積もりに入札するためにベトナム食糧協会 (VFA) に登録書類を送付したようである」とチュー氏は述べた。
 またチュー氏によると、米の品質に関して、もしイランへの輸出状況が有利になり安定すれば、来年、このパートナーはさらに長期の契約に署名するだろう、とのことだ。チュー氏は、「もしそのようになれば、農民たちの原料栽培地域や独占販売の確立に大変有利な条件になるだろう」との意見を述べた。
 米品目においては、2017年初めの9か月間、この地域の米輸出総量は63万8000トン以上に達し、昨年の同時期に比べて22パーセント増加した。総額は2億6200万ドルに達し、昨年の同時期に比べて20パーセント近く増加した。その時期のVFAのある報告によると、2017年の8月末までの累計は、国内のコメ輸出企業の契約では、51億5700万トンを販売する契約である。つまり、すでに納めた米の分量を差し引くと、8月31日以降にパートナーに納めなければならない残りのコメの分量は1300万トン近くになる。
 上述のような米の輸出に関する契約状況に伴い、VFAは2017年の内に、国全体の米の輸出は約560万トンにとどまり、このうち2017年第4四半期の輸出総量は180万トンに達すると予測している。
 カントー市の全般的な輸出入の状況について、工商局は2017年の9か月の金額は10億ドルで、年間計画の75.8%に上り、昨年の同時期に比べて16.9%の増加になったと述べている。外為サービスを含めて計算すると、2017年の9か月でカントー市の製品とサービスの輸出は13億ドル近くに上り、年間計画の76.4%に達し、昨年の同時期に比べて16.3%の増加となる。
 輸入に関しては、2017年9月半ばまでの累計でカントー市は3億2100万ドルを輸入し、年間計画の84.5%に達し、昨年の同時期に比べて47.6%増加している。輸入金額は区域内での生産活動に貢献する機械設備の輸入を増強した複数の企業によって増加した。

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( 翻訳者:尾崎菜南、橋本実穂、山森美佳 )
( 記事ID:3772 )