在カンボジア越系人会、越僑の子弟のために学校を建てる
2017年09月29日付 VietnamPlus 紙
生徒たちの現在の教室
9月27日、カンボジアの首都プノンペンから東北方向に約600km離れたラタナキリ州の州都バンルン市で、同州にある在カンボジア越系人会は、同地方に定住し、生活している越僑の子弟のために建設する学校の鍬入れ式を行った。
鍬入れ式で、在カンボジア越系人会のファン・ヴァン・ニン会長は、「同州には約500世帯、1100人以上の越僑が定住し、生活している。しかし、越系人会は、越僑の子弟約50人を対象とした、ベトナムの小学校教育プログラムに沿った1年生から4年生までの4クラスを開設したばかりであり、よって、学校建設に対する需要はとても大きく、緊急の課題である」と述べた。
そうした同地方の越僑コミュニティーの需要に応えるため、ラタナキリ州の在カンボジア越人系会は、多方面に費用の支援を呼び掛けた。その内、ベトナムのコントゥム省とザライ省の2省の人民委員会には学校の建設用地としてバンルン市中心地での約270㎡の土地の購入への支援を求めた。
学校の建設工事は2017-2018学年度の2学期前には終了する予定である。
現在、越僑の子弟は、ベトナムの教育プログラム以外に、カンボジアの教育プログラムによる教育も受けている。これは、今後、ベトナム民族のアイデンティティを維持しつつ、カンボジア社会への溶け込みにも資するからである。
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( 翻訳者:阿部静香 )
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