ベトナムとユーラシア経済連合(EAEU)とのFTA(自由貿易協定)─経済発展の強力な動力
2017年10月05日付 VietnamPlus 紙
輸出用冷凍エビ加工
10月5日、ハノイにてユーラシア経済連合(EAEU)構成各国(ロシア連邦、ベラルーシ共和国、カザフスタン共和国、アルメニア共和国)の駐ベトナム大使らがベトナムとEAEU間の自由貿易協定(FTA)の締結1周年を記念して共同記者会見を開催した。
駐ベトナム・ベラルーシ共和国大使のウラジミール・ゴーシン氏は、EAEU・ベトナム間のFTAは各国間の経済・貿易の発展における強力な原動力となっていると評価した。
2017年の最初の8か月間のベトナムとベラルーシの貿易金額の分析に関して、ウラジミール・ゴーシン大使は輸出入のバランスは保たれており、両国ともおよそ3700万米ドルに達していると指摘した。
ウラジミール・ゴーシン大使は、ベラルーシ共和国は常にベトナムに対し輸出超過の状態であったため、今回の貿易均衡は両国の長年の貿易関係の中で初めてのことであると強調し、ベトナムの企業が各々、輸出促進のため協定のインセンティブにより積極的に貿易のチャンスを生かしていると見ている。
駐ベトナム・カザフスタン共和国大使のベケッツァン・スマカノフ氏はEAEU構成国の中でも、カザフスタン共和国とベトナムの貿易成長は最大であると強調した。
カザフスタンとベトナムの両国間の貿易額は2017年の最初の8か月間で3億6470万米ドルに達し、2016年一年分の貿易総額である3億6620万米ドルに匹敵する。ベトナムへのカザフスタン製品の輸出拡大は貿易額を上昇させ、1億9290万米ドルを記録している。
協定から1年経過しての良好な結果を鑑みて、駐ベトナム・ロシア連邦大使のコンスタンティン・ヴォノコフ大使は2016年10月から2017年4月にかけて、EAEU—ベトナム間の貿易は28パーセント上昇したと述べた。関税を減らしたことがEAEUからベトナムへの麦、トウモロコシ、肥料、その他金属の輸出増大に寄与している。
工商省欧州市場局局長のダン・ホアン・ハイ氏はEAEUとベトナムのFTAが、ベトナムとEAEU構成国との貿易投資関係や様々な分野での協力を推進する「一撃」となったと評した。
ダン・ホアン・ハイ局長はこのFTAを通して、ベトナムとEAEU間の様々な商品の貿易が今後さらに拡大することを願うと述べた。
記者会見で大使らは協定がこれからも良好な結果を出していくために、相互訪問や展示会への積極的参加など、全者が企業との対話・協力を密にするべきだと述べた。
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( 翻訳者:阿部克哉、一橋弘人 )
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