ベトナムで国連平和維持軍に参加する最初の女性軍人
2017年10月30日付 VietnamPlus 紙
ド・ティ・ハン・ガー少佐(右)に国家主席の決定を手渡すグエン・チー・ヴィン上将(左)
10月30日、ハノイにおいて、国防省は国連平和維持軍(南スーダン)の参謀士官の職務に着く予定の幹部に対する任命式を行った。
党中央委員、中央軍事委員会常任委員、国防省次官のグェン・チー・ヴィン上将、ベトナム人民軍政治総局副局長レ・ヒエン・ヴァン少将、国防省直属各機関代表、外務省代表が参列した。
式典において、国防省のベトナム平和保護センター幹部のド・ティ・ハン・ガー少佐は2017年10月29日から任期12か月間、南スーダンにおいて国連平和維持軍での軍事活動の監視を担当する参謀士官を派遣するという国家主席の決定を受けた。これはベトナムにおいて、国連平和維持軍の職務に選定された初めての女性士官である。
国防次官グェン・チー・ヴィン上将はベトナム平和保護維持センターの任務実施の結果と南スーダンにおける国連平和維持職務への幹部派遣事業を高く評価した。
国連平和維持軍への女性士官参加派遣は、男女平等を表しており、グローバルな活動における女性の役割を認めることである。そのうち、平和維持任務は国連のミレニアム目標の1つであり、男女平等と現在の祖国建設・防衛における女性の役割を高く掲げているベトナムの党、国家の卓越した政策を認めるものである。
グェン・チー・ヴィン次官は、ド・ティ・ハン・ガー少佐が迅速に職務に対応できるよう主導的になり、最大限の能力を用い、他の同僚と協調すること、また見識を広め、能力を伸ばし、国連と派遣軍の規定を厳守し、任務実施中の安全を確保するよう求めた。
この他ド・ティ・ハン・ガー少佐は、参謀、研究、地域の把握など国防省が命じた任務を行い、党、国家、人民軍隊の対外路線を実施し、ホーおじさんの兵士としての立場、イメージ作りを行い、ベトナム人民軍士官の能力を世界の人々に証明する必要がある。
国防省ベトナム平和保護センター長のホアン・キム・フン大佐によると、国連平和維持活動に公式に参加して3年が経ち、ベトナムは中部アフリカ共和国と南スーダンにおいて国連平和維持軍の任務遂行幹部をのべ20人派遣してきた。
今回の職務を準備するにあたり、過去2年間、ド・ティ・ハン・ガー少佐はベトナム平和保護センターによって、スリランカ、中国、オランダ、韓国において軍事参謀士官、軍事監視官、情報士官、国連の軍-民関係に関する研修を受けてきた。
外務省国際組織局局長でベトナムの国連平和維持軍参加に関する部局間タスクフォース副長のヴー・アイン・クァン氏は、国連平和維持軍に初めて女性士官を任命するには長い準備の過程があったと述べた。
選ばれる個人は、国連と派遣軍から要求される参謀、軍事、外国語などの知見と技能に対応できなければならない。これはベトナムの国連平和維持活動への参加の一歩ずつの行程の中での新たな一歩である。アフリカ大陸各国とベトナムの伝統的関係を強化に貢献し、発展、協力、平和への対外政策を体現するものである。
この感動を述べ、国連平和維持軍へのベトナム初の女性士官となった感動と誇りを述べると共に、ド・ティ・ハン・ガー少佐は国防省指導部の誠意ある助言に感謝の意を述べた。
ド・ティ・ハン・ガー少佐は現在専門知識や外国語、技能をすでに身につけ、南スーダン軍派遣軍における前任者の任務を完遂すべく旅立つ準備が心身共に整っており、世界の友人、同僚たちの目にうつるベトナムの女性、軍人のイメージを維持したいと述べた。
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( 翻訳者:佐々木健眞 )
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