日本企業、ベトナムの環境改善に投資
2017年10月29日付 VietnamPlus 紙
協和機電工業の排水処理システム
長崎県の排水処理・製造に関する大手企業である協和機電工業は、環境改善プロジェクトを実施してベトナム各地の工業団地への投資を拡大しています。
ベトナム通信社の東京特派員は、日本経済新聞を引用して、「クアンナム省で高濃度工業排水処理システムを展開するための調査を実施している」と伝えました。
高濃度工業排水処理システム技術については、長崎大学とホーチミン市工科大学の協力により、ホーチミン市で試験的な実施が始まっています。
両者はまた、共同コンソーシアムを立ち上げ、 技術的調査のほかにベトナムの下水処理・浄水市場についての調査も実施しました。
協和機電工業の高濃度工業排水技術は中国ですでに展開しています。 しかしながら、幅広い種類の工業排水と各国における工業排水基準に対応するために、協和機電工業はベトナムで実際に導入する前に試験を行う必要があります。
協和機電工業の高濃度工業排水処理技術は、工場の汚泥が含まれた廃液を脱水し、水を蒸発させるプロセスを容易にします。その後、特別な化学処理と微生物処理技術により廃液を処理します。
ベトナムの環境基準やコストに関する考察の後、クアンナム省と日本の長崎県が6月に締結したばかりの協力交流に関する同意書に基づき、協和機電工業が正式に工場排水処理システムを同省で正式に実施することが予定されています。
協和機電工業は2015年にベトナムに現地法人を設立しました。協和機電工業の海外売上高は年間4億円(約400万米ドル)、その内中国での収益を主な収益としています。
また、ベトナムで展開している協和機電工業の排水処理プロジェクトはマレーシアおよびインドネシアでも展開しています。 同社の方針は、ベトナムを含む東南アジアにおいて投資活動を強化することであります。
[参考記事:日系企業がビンズオン省に52億ドルあまりの投資]
https://www.vietnamplus.vn/doanh-nghiep-nhat-ban-dau-tu-hon-52-ty-usd-vao-binh-duong/472280.vnp
https://img.vietnamplus.vn/t660/Uploaded/Mtpyelagtpy/2017_10_29/Kyowakiden_2910.jpg
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( 翻訳者:阿部克哉 )
( 記事ID:3965 )