台風と大雨・洪水が引き起こした甚大な損害を受けて、ベトナムは、対策のための多くの活動とタイムリーな被害克服支援を緊急に実施している。住民の被害を幾分軽減するのを助けている。
　日本政府はベトナムの住民の困難と被害を思いやり、独立行政法人国際協力機構(JICA)を通じて新しい浄水器105台を援助することを決定した。これは、台風・洪水の影響を受けたトゥアティエンフエ省、クアンナム省の住民が生活のために清潔な水を使用できるよう、迅速に浄水処理を行うのを援助するためである。
　援助物資は11月７日15時30分にダナン国際空港に到着し、ベトナム政府を代表して自然災害防止対策中央指導委員会、自然災害防止対策総局が受け取った。各部門の機関と共に、洪水被災地域の住民にできるだけ早く届ける予定だ。
　チャン・クアン・ホアイ自然災害防止対策総局総局長兼自然災害防止対策中央指導委員会常務委員は「深刻な被害と洪水に浸かった状態が多くの場所で続いている。これは、日本のベトナムに対する、深い気持ちを示す時宜にあった支援であり緊密な協力である。その目的は、台風23号により深刻な被害を受けた地方であるトゥアティエンフエ省とクアンナム省の住民の被害の克服に貢献することだ」と述べた。
　11月４日にベトナムの中南部の各省に上陸した強い台風23号は、広域に大雨を降らせ深刻な洪水を引き起こし、住民と住民の財産に甚大な損害をもたらした。
　自然災害防止対策中央指導委員会の統計によると、11月７日までに台風23号とその後の雨と洪水で、99名の死者と行方不明者を出し、12万706棟の家屋が倒壊・損壊し、7,990ヘクタールの田、１万4,599ヘクタールの畑、２万4,952箇所の養殖場や海産物が被害を受け、1,286隻の漁船が沈没したり損壊したりしたという。

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（ 翻訳者:阿部静香 ）
（ 記事ID:3997 )