グエン・スアン・フック首相と安倍首相、ホイアンの古い町並みを参観
2017年11月11日付 VietnamPlus 紙
「文化空間 ベトナムー日本」の開所式に臨むグエン・スアン・フック首相と安倍首相
「文化空間 ベトナムー日本」の開所式に臨むグエン・スアン・フック首相と安倍首相

 APECサミット週間中の11月11日夜、世界文化遺産である古都ホイアンのホアイ河広場にて、グエン・スアン・フック首相と安倍首相は「文化空間 ベトナムー日本」の開所式を行った。
 両首相はホイアンの古い町並みを散策し、両国の交易の歴史と関係の深い由緒ある文化空間の中で会談を行った。
 史書には商業港ホイアンは16世紀初頭に形成されたとある。しかしこの最初の国際交易拠点の誕生と、数千里と離れた日本という国における歴史的変遷との結びつきはあまり知られていない。17世紀から日本の貿易商がホイアン港市にやって来てやがて定住し、ホイアンで日本人街を築いた。
 グエン・スアン・フック首相は2017年6月の訪日中のスピーチで、日本人は第一世代の国際ビジネスマンたちであり、ホイアンの国境を越えた貿易システムへの参画や、今日も国際交易の幕開け期における港市の国際統合モデルの証跡を残す場所にしたことに、大きく貢献したと述べた。
 また訪日中、グエン・スアン・フック首相は安倍晋三首相をホイアン訪問に招待した。
「文化空間 ベトナムー日本」の開会式を終えた両首相は朱印船を視察し、商人荒木宗太郎[訳注:17世紀初めごろに朱印船貿易で財を成した長崎の豪商]と公女ゴック・ホアの結婚式の再現を見学した。この朱印船は日越文化のシンボルであり、長崎県からホイアン市に贈られた。これは両地方、そしてベトナムと日本の民族間の400年以上にわたる揺るぎない友好関係を表すものである。
 これは17世紀前半、徳川幕府時代に東南アジアの各港に行くため朱い印のある通行証を受けた日本の商用帆船である。
 寄贈されたこの船は日本人技術者によって古都ホイアンに渡った日本人貿易商の最初の船の形を模倣して設計、建造された。
 その後、グエン・スアン・フック首相と安倍晋三首相は商売の様子や古都ホイアンの人々の日常生活を眺めながら観光客のように散策した。
 また両首相はいくつかの家に立ち寄り、和やかな日越友好の雰囲気の中、古都ホイアンの人々や観光客と親密な会話を交わした。
 11月11日の夜には、両首相はホイアンの小さなレストランで会談、会食した。 
 会談で両首相は高い政治的信頼と2017年には両国指導部の相互訪問によりハイレベルの交流が活発に行われたことを背景に、これまでの日越関係の強固かつ包括的な発展に対して喜びを表明した。安倍晋三首相は2017年1月にベトナムを訪問しているほか2017年6月にはグエン・スアン・フック首相が日本を訪れた。

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( 翻訳者:高橋和佳子 )
( 記事ID:4029 )