4000人の先天異常児、日本人専門家によって無料で手術 
2017年11月06日付 VietnamPlus 紙
ベンチェー省で子どもの手術をする夏目長門医師(左)
ベンチェー省で子どもの手術をする夏目長門医師(左)

 ベトナムで口唇口蓋裂の子供に手術するプログラムが日本口唇口蓋裂協会によって1993年から始められ、20年以上活動が続いている。協会はこれまでにベトナム全土の各省・市のあちこちで4000人の先天異常児に無料で手術を行った。
 11月5日の夜、日本口唇口蓋裂協会の活動紹介の会がハノイで開催され、協会の代表は、現在アジアは先天性異常児数が世界最多であることを示した。ベトナムには、毎年平均3000人の口唇口蓋裂の新生児が誕生しており、手術の必要な口唇口蓋裂や口蓋顔面裂、先天性心疾患のような先天性先天異常児が約20万人にも上る。
 これらの手術活動は、日本の教授や医師によって年2回毎年続けられており、ベンチェー省とニンビン省にある2つの総合病院と連携している。また、協会はベトナムの医療施設に医療設備や医療物資といった物品を含む贈り物も贈呈してきた。
 ベトナムの口唇口蓋裂の先天異常児を支援するために、協会は口唇口蓋裂の小児患者向けに無料で手術するプログラムの情報を幅広くひろめることを今後も実行していく。
 協会は交通費や食事代、術後の治療費を支払えない貧しい患者やその家族を直接支援する。
さらに、協会は先天性口腔蓋疾患の原因究明のために遺伝子分析の研究活動も支援する。協会は、ハノイ医科大学と連携して、術後の子供の言語治療をする施設の建設も行う。
 日本口唇口蓋裂協会は、非営利組織の一つであり、1992年に設立され、常務理事の夏目長門教授のもとに日本の医師、経済企業団体、一般人を含んでいる。
 これまでに協会は多くの医療支援活動を行い、ベトナム・ラオス・ミャンマー・エチオピアといった世界中の国々で子供たちに笑顔をもたらしてきた。

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( 翻訳者:海野靖恵 )
( 記事ID:4033 )