国会が2018年の国家予算に関する決議を採択
2017年11月13日付 VietnamPlus 紙
国会の会場における会議の全景
11月13日午前、86.56%の議員の賛成を得て、国会は2018年の国家予算に関する決議を採択した。
財政赤字は国内総生産の3.7%
国会は国家歳入額を1319兆2000億ドン[訳注:約6兆8000億円相当]とする決議を発出した。国家歳出額は1523兆2000億ドン[訳注:約6兆8000億円相当]である。
財政赤字額は204兆ドンで、中央予算の財政赤字の195兆ドン(国内総生産(GDP)の3.54%に相当)と、地方予算の支出超過額である9兆ドン(GDPの0.16%に相当)から成り、GDPの3.7%に相当する
赤字補填と借入金の元本返済のための借入れを含む借入金の総額は、363兆2840億ドン[訳注:1600億円相当]である。
2017年の国家予算の調整
国会は、国債の予算を14兆330億7900万ドン減額し、同時に、資金調達はされていたものの2016年以前の規定に則り予算配分をされていなかった各プロジェクトに予算配分を行うため、国外資本の予算を14兆330億7900万ドン増額する調整を行う決議を発出した。この予算の補填は、2016年から2020年までの中期公共投資計画の中の予算リストに入り、中期国外一般資本の予備財源から使用される。
政府の説明によれば、電力グループと8つの地方に対し、発展投資用の支出として、2017年の無償資金援助財源から245兆8140億ドンが補填される。
政府の説明によれば、アジア開発銀行(ADB)からの借入金77兆6600億ドンがトゥアティエン=フエ省での環境保護活動の支出として補填される。
予算の財政規律を引き締める
国会は、生産活動の発展を支援し、マクロ経済を引き続き安定させ、インフレを抑制し、経済成長を促進するため、政府に対し、金融政策と緊密に連携させるかたちで、財政政策を慎重に運営するよう委ねた。財政・予算の規律を引き締め、国家予算にかかる法律の規定を正しく遵守し、国家予算の使用に関する監査、検査を進め、公開性、透明性を確保する。
政府は租税、手数料に関する法律の施行をより良く行うよう指導し、税収源の再構築を行い、租税の中立性を確保し、租税管理業務に関する中央予算の主導的役割を強化する方向で、租税に関するいくつかの法律・政策を改正、補充するよう検討し、租税に関する行政手続き改革を推し進め、生産活動のため環境を整備し、企業発展のため支援し、密輸行為・貿易詐欺・偽物商品の生産・価格転嫁・脱税を阻止・処罰することで、税金の取りそびれ防止について明白な変化を起こし、租税の徴収漏れの割合が国家予算の税収の5%を下回るよう減らすことに尽力するよう指導した。
2018年から2020年までの間、中央予算に関するギソン石油精製所の石油・ガソリン製品に対する付加価値税、特別消費税の税収額を100%で調整することを引き続き実施し、2017年と同様に、国産及び輸入の石油・ガソリン製品に対する環境保護税の税収額割り当てパーセンテージを安定させる。ホスト国の石油・天然ガスの金利、ベトナム‐ロシア合弁会社(Vietsovpetro)から得た利益および 2018年中に発生した資料閲覧料の72%は国家予算に加えられ、残りの28%は、法律の規定に従ってベトナム石油・ガスグループの投資用に返還される。
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( 翻訳者:橋本実穂 )
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