1968年テト攻勢に関する歪曲した論調に反駁する
2017年12月12日付 VietnamPlus 紙
意見を述べる公安省人民公安総局副総局長のグエン・スアン・ムオイ中将
「1968年テト攻勢における人民公安勢力の役割」に関するシンポジウムが、きたる12月16日にホーチミン市において開催される。
12月12日、このシンポジウムに関して、公安省人民公安総局副総局長のグエン・スアン・ムオイ中将は、次のように述べた。本シンポジウムは人民公安勢力と部門内外の歴史研究者が1968年テト攻勢の歴史的価値を低める歪曲した論調に反駁するための機会になる、と。
グエン・スアン・ムオイ中将によれば、シンポジウムにおいて、組織委員会は歴史の証人を招き、確実な史料と具体的なデータをもった多数の報告を公表し、各マスコミ機関が敵対勢力の歪曲した論調を反駁するためのデータベースをつくっていく。そこから、1968年テト攻勢の大きな歴史的意義を全国の多数の人民に呈示していく。
シンポジウムはまた、勢力の指導・組織に関する経験的教訓を示し、そこから現在の段階での祖国の建設・防衛に運用し価値を発揮することを目指している。
グエン・スアン・ムオイ中将は、これは1968年テト攻勢における人民公安勢力の役割・貢献を十分に言及する最初のシンポジウムだと述べた。また、工作の各方面におけるサイゴン─ザーディン戦線での南部治安勢力の自主的・創造的精神と勇敢な謀略、および直接の戦闘、諜報、武装安寧、武装偵察、技術的支援、目標防衛、他の勢力との協働についても十分に言及される。
現在まで、組織委員会はシンポジウムへの107本の報告を受け取っている。
[訳注:ベトナムの公式的史観では、1968年テト攻勢における「解放勢力側」の勝利によってアメリカは和平交渉さらには米軍の撤退を余儀なくされるようになった、とされる。この史観とは異なり、「歪曲した論調」だとみなされる意見もある。たとえば、「解放勢力側」の犠牲があまりに多すぎたとする意見、テト攻勢の第2波・第3波をどうしても行わなければならなかったのかと疑問詞する意見、「解放勢力側」によるフエでの虐殺はどのように発生したのかを問題とする意見などである]
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( 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 )
( 記事ID:4074 )