ベトナムにおける女性企業経営者の割合はアジア全体の水準をはるかに上回る
2017年12月18日付 VietnamPlus 紙
APEC2017の企業サミット会議での対話「発展するために結合する」で発表するVietjet Air航空会社のグエン・ティ・ターオ社長
APEC2017の企業サミット会議での対話「発展するために結合する」で発表するVietjet Air航空会社のグエン・ティ・ターオ社長

 ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が発表した報告書は、ベトナムの最高経営責任者(CEO)と取締役会メンバーのうち25%が女性であることを明らかにしている。
 この数値によって、ベトナムの経営者のポストを占める女性の割合はマレーシア(14%)、シンガポール(10%)、インドネシア(6%)をはるかに上回っている。
 12月17日、情報会社ブルームバーグ(米大手総合情報サービス会社)は同報告書を引用し、ベトナムはシンガポールやマレーシアと比較してより多くの女性がキャリアアップを望んでいることを示した。マレーシアは自身の現在の役割を維持する意向の女性の割合が最も高い国である。
 スイスに本社がある人材サービス会社Adecco Group(AG)に所属する専門家イアン・グランディ氏は、会社の幹部のポストを占めたり、中小企業、中には大企業までもを所有するベトナム女性は日増しに多くなり、女性に対して積極的で明確かつ多様な役割のモデルパターンを生み出していると分析している。
 グランディ氏によると、アジアにおいては、取締役会での女性の代表的役割は発展途上国が先進国を圧倒している。彼は「女性の能力の維持と発展における政府や各企業による対策が、ベトナムの進歩の要因のひとつとなった」と述べた。
 しかしながら、グランディ氏はまた東南アジア地域は欧米と比較するとまだ「時代遅れ」であることにも留意している。彼は世界全体でジェンダーについて最大限に多様性を達成する方法はまだいくつかあるが、この問題は「地域の関連当事者全員の努力」が必要であるということを意味していると分析する。
 これに先立ち、2017年6月にベトナムの企業50社に対して行われたデロイトの調査によると、取締役会メンバーの17.6%が女性であった。この数値はアジアの平均7.8%の2倍に相当し、一方で台湾(中国)や日本、韓国といった、アジアの先進国や先進的な地域は、順位が最も低かった。
 このレポートでは、マレーシアやシンガポールにおける取締役会メンバーはそれぞれ13.7%、10.7%を女性が占めている。

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( 翻訳者:海野靖恵 )
( 記事ID:4128 )