大卒以上の失業率が突然再び上昇
2017年12月26日付 VietnamPlus 紙
ハノイで就職サービスセンターに仕事を探しに来た若者(写真:記者/ベトナムプラス)
ハノイで就職サービスセンターに仕事を探しに来た若者(写真:記者/ベトナムプラス)

 第3四半期の全国の失業状況の中で、失業者数と失業率がわずかに減少したにもかかわらず、特に大卒以上の失業率は第2四半期に比べて再び急上昇した。
 これは労働傷病兵社会省(MOLISA)傘下の労働社会科学院が12月26日に開催した「ベトナム労働市場の最新ニューズレター、2017年第3四半期第15号」を発表したシンポジウムで示された情報である。
 労働市場の最新のニューズレターによると、第3四半期の青年労働者の失業者数は61万900人で、第2四半期に比べて3万5,800人増えた。第3四半期の全体の失業率は2.21%である。
 注目すべきは、2期連続で大卒以上のグループの失業率が2~3%に減少した後に、第3四半期で4.5%に突然上昇したことである。大卒以上の失業者数は23万7,000人で、第2四半期に比べて5万3,900人増えた。
 国全体の失業率が2.21%しかないのに比べて、短大率レベルのグループもまた4.48%と高い失業率である。
 「第3四半期の労働市場の状況をみると、経済に多くの活気が戻り、GDP成長率は7.5%まで達した。[これは、]製造加工業や水産業、サービス業の部門の長年にわたる功績により成した記録であり、これが、労働市場に前向きに作用した」と労働傷病兵社会科学院院長のダオ・クアン・ヴィン氏は述べた。
 「仕事は増えた。特に工業やサービス業で仕事が増えた。加工業や建設業、サービス業の労働者は急激に増えた。すると失業率は減少し、賃金労働者の収入は増えた」とダオ・クアン・ヴィン氏は言う。
 第3四半期のベトナム労働市場の最新のニューズレターは、就業者数が前の四半期や昨年の同時期と比べると、増えたことを示している。特に製造加工業や建設業、サービス業において、上昇している。しかしながら、業界別の労働構造改革は依然として遅い。
 水産養殖業の業界の労働者は、前の四半期に比べて10万1,000人増加した。2017年の第3四半期、製造加工業の業界も高い成長率を記録し、この業界における就業者数は全産業界の中で最も増加した。前の四半期に比べて9万6,000人増加し、昨年の同時期と比べて31万6,000人増加した。
 第2四半期、また昨年の同時期と比較して、就業者数の減少が最も多かった業界は、宿泊・飲食サービス、[家事代行など]各家庭内での雇用、各家庭が家庭内で消費するためのモノの生産やサービス、であった。
 第3四半期の賃金労働者数は2,292万人と第2四半期の2,284万人に比べて多かったが、賃金労働者の割合は42.77%から42.62%にやや下がった。

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( 翻訳者:菊地紗希 )
( 記事ID:4144 )