４月12日、ゲアン省ヴィン市において、同省人民裁判所は、「ベトナム社会主義共和国に反対する宣伝」罪に関するグエン・ヴィエット・ズンの第一審公判を開廷した。
　グエン・ヴィエット・ズンは1986年６月19日生まれで、ゲアン省イエンタイン県ハウタイン社チャンフー集落に在住。自由労働者で無宗教。
　捜査機関の資料によれば、グエン・ヴィエット・ズン（すなわち「飛虎のズン」）は、これまでもハノイ人民裁判所から「公共の秩序を乱した罪」により12か月の禁固刑を受けていたことがある。
　出所後も彼は反省し悔い改めることをせず、意図的にSNSにアップして、過激で反動的な輩と結託し、記事を書き、写真を撮り、事実を捻じ曲げ捏造し、国に反対し人民の平穏な暮らしを破壊しようとした。
　彼の違反行為や活動に対し、ゲアン省公安捜査安寧機関は2017年９月27日、刑法第88条に規定されている「ベトナム社会主義共和国に反対する宣伝」行為でグエン・ヴィエット・ズンの緊急逮捕命令を執行した。
　本案件の内容に基づき、公判で訴えられた本案件の各書類中の資料に依拠し、法廷は次のように認定した。2017年４月30日より同年５月19日にかけ、グエン・ヴィエット・ズンは自ら執筆したりコピーした多数の記事を個人のFacebook上に掲載し、党と国家の方針・路線・政策に反する宣伝内容を有す個人的意見を用いて、人民政権を誹謗し、歴史を歪曲し、指導者を侮辱し、ベトナム社会主義共和国に反対しようとした。
　のみならず彼の自宅では、黄色地に赤い３本のストライプの旗［訳注：旧南ベトナムの国旗］４枚を制作・保管・配布もしていた。さらにグエン・ヴィエット・ズンは、歴史的遺跡であるカオバン省パックボー、ホーチミン市の独立宮殿、ティエンザン省コンタイソン観光区に上記の旗を掲揚し、写真とビデオ撮影の上で個人のFacebookに掲載し、インターネット上でシェアーして公開拡散し、ベトナム社会主義共和国に反対しようとした。

　グエン・ヴィエット・ズン被告は、敵対勢力がSNSを悪用して、党や国家の指導者を誹謗・中傷・侮辱し、公権機関システムを侮辱する情報を送信し、思想を破壊して民族の大団結を分裂させ、人民の信頼を削ぎ、党の指導と国家の管理の役割を否定しようとしている背景のなかで罪を犯した。
　被告はこれまで地方政権や公安機関から再三にわたって警告、指導を受け、また被告も一連の犯罪行為を明確に自覚していたにもかかわらず、やめて自己修養しようとせず、引き続きものともせずに、党と国家の方針・路線・政策を歪曲し、人民政権を誹謗する内容を有す多数の記事を個人のFacebookのページ上に掲載する犯罪行為に及んだ。その性質と程度は日増しに深刻化し、反党・反国家の決意を徹底的に実行した。
　被告の犯罪行為は、民族や人民の利益に逆行するばかりではなく、政権や党・国家に対する人民の信頼を削ぐものでもある。
　その行為は、ベトナムの政権や国家に反対する宣伝をし、ベトナム社会主義共和国の威信を失墜させ、わが国の対外・対内政策に影響を与えるために、反動的な個人や組織によって悪用されている。
　法廷は、この行為がベトナム社会主義共和国の強固な存在を直接的に侵犯する、社会にとって危険なものであると認定した。また被告は、犯罪記録が消去されていない背景のなかで罪を犯しており、被告が法律を軽視する意識をもっていたことが明らかになった。
　被告の情状酌量をし、法廷はグエン・ヴィエット・ズン被告に対して、「ベトナム社会主義共和国に反対する宣伝」罪により７年の禁固刑と、刑執行終了後から５年間の地方での観察処分を言い渡した。

Tweet

この記事の原文はこちら

　同じジャンルの記事を見る

（ 翻訳者:片方明、小泉友佑 ）
（ 記事ID:4261 )