年初3か月の野菜・果物の輸出が9億3400万ドルに達する見込み
2018年04月06日付 VietnamPlus 紙
ビンフオック省ハイテク農業区の温室で安全な野菜を生産
ビンフオック省ハイテク農業区の温室で安全な野菜を生産

 農業農村開発省によると、2018年3月の野菜と果物の輸出額は2億8,400万ドルと見積もられ、2018年の年初から3か月間の果物と野菜の輸出総額を9億3,400万ドルに押し上げ、 2017年の同期に比べて33.4%増となる見通しである。
 中国、米国と日本が依然としてベトナムの野菜と果物を輸入している上位4つの市場[の中の3つ]である。
 また2018年3月は、野菜と果物の輸入額も9,200万ドルに達する見込みで、年初から3か月間の野菜と果物の輸入総額を3億4,000万ドルに押し上げ、2017年の同期に比べ47.7%増となる見通しだ。年初からの2か月間で野菜と果物の輸入が最も多いのは、タイから(輸入額の45%を占める)と中国から(輸入額の19.9%を占める)などだ。
 農業農村開発省によると、国内市場では2018年3月、需要の増加に伴い多くの果物の価格が上昇した一方で一部の省、特に北部地域では野菜の価格が急落したという。
 具体的には、メコンデルタのいくつかの省ではミットタイと呼ばれる種類のジャックフルーツの価格が上昇し、昨年同期比2〜3倍の4万ドン/kg〜5万ドン/kg[訳者注:およそ192円/kg~240円/kg]を記録した。高値の理由としては近年好調な中国市場への輸出があげられる。
 さらに、チャービン省のスイカは現在収穫期だが、価格は7,400ドン/kgを維持しており、この価格ならばスイカの栽培者にとって利益となる。
 ティエンザン省のミルクフルーツも、1万8,000ドン/kg〜2万ドン/kgの値幅の良い価格で販売されており、昨年同期比で5,000ドン/kg高い。
 しかし、2018年3月、ラムドン省及び北部の一部の省において野菜・果物の価格は下落傾向に転じた。具体的には、現在ジャガイモ(第1類)の価格は1万ドン/kg~1万1,000ドン/kg、玉ねぎは3,000ドン/kg(テト前に比べ4分の1に減)にまで下がった。人参は2万5,900ドン/kgだったのが2万900ドン/kgにまで下がり、白キャベツは1万1,500ドン/kgだったのが9,500ドン/kgにまで下がった。
 特に、北部のいくつかの省において大根とコールラビの価格が急落し1,000ドン/kg~2,000/kg[訳者注:およそ4円80錢/kg~9円60錢/kg]の程度にとどまり、「救済措置」が必要となった。主な原因として、良い天候に伴い供給が増加した一方で、需要の変動が無かったことが挙げられる。
 2018年の第1四半期を振り返り、野菜・果物の市場価格の異常な上昇・下落は、[農作期などの]季節性及びテト需要が高いことの影響に起因すると農業農村開発省は考えている。
 農産物加工・市場開発局のチャン・バン・コン副局長は、野菜・果物の輸出の促進のために、「現在、ライチと竜眼は、厳しいけれども大きな市場をいくつか開くことができた。新たな輸出市場の拡大のための交渉の強化もしており、今後も引き続き、ライチと竜眼の市場は開かれていくだろう」と表明した。
 伝統的な市場については、最近、広西チワン族自治区(中国)の管理機関が、管轄区域の各国境ゲートを通してベトナムから輸出され中国に輸入される野菜・果物の原産地の追跡を求めることを伝えたことに対し、ベトナムの農業農村開発省のハー・コン・トゥアン次官は、「段階的に[小規模の国境貿易ではない]正規ルートでの輸出を促進し、検査に関する規定や食品安全の確保に関する規定とも調和させていく」と、ベトナムの考え方を確認した。
 それに加え、農業農村開発省は、市場のニーズや気候変動への適応に合致した3本の軸[訳者注:国レベル・省レベル・村レベルの3軸]の商品に従った商品システムを構築するための強みや潜在力の分析やマスタープランのチェックを引き続き行う予定だ。
 特に2018年、この部門は、農林水産物加工業の開発を集中的に行う。特に野菜・果物の加工や家畜製品(鶏・豚)についての開発を集中的に行い、国内市場や輸出を目指す。


[関連記事:年初2か月間の農林水産物輸出61億ドルの見通し]
https://www.vietnamplus.vn/xuat-khau-nong-lam-thuy-san-2-thang-dau-nam-uoc-dat-61-ty-usd/489476.vnp

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( 翻訳者:阿部克哉、ホアン・ミン・チャン )
( 記事ID:4275 )