ベトナムのランブータン、ニュージーランド市場に正式に参入
2018年04月10日付 VietnamPlus 紙
ランブータンを収穫する農民(写真:ディン・フエ/ベトナム通信社)
4月10日、在ベトナム・ニュージーランド大使館と農業農村開発省植物防疫局は、ベトナムがニュージーランドへランブータンを輸出する発表セレモニーを開催した。
マンゴー、ドラゴンフルーツに続き、ランブータンはニュージーランドへ輸出される3番目の種類の果物だ。
植物防疫局のホアン・チュン局長は、両国が正式にランブータン輸出を保証するためのプログラムを結んだと述べた。具体的には、果樹園に植えたランブータンは登録書類を作成しなければならず、また、農法、有害生物の抑制、規程に沿った生産、4つの正しい(正しい農薬、正しい分量、正しい時期、正しい方法)原則に従った農薬の使用といった基準が満たされると植物防疫局からコード番号が発行されるというものだ。
その他に、相手国の梱包やラベル付けに関する要求を正しく満たしていることを保証するため、各梱包施設は植物防疫局の発行したコード番号を持てるよう登録しなければならない。
また植物防疫局は監査の上、植物検疫対象物処理業の証明書を食品照射施設に発行するが、その目的はトレーサビリティを保証し、ニュージーランドへ輸出するランブータンに対する処理の要求を満たすことにある。
商品はロットごとに、港を出る前、植物防疫局の植物検疫幹部職員によって検査され、植物検疫証明書を発行されて、ニュージーランドの規定を満たしていることが保証される。その中では、有害生物の汚染を受けていないこと、同時に照射量が最低でも150グレイ以上そして最高でも1000グレイ以下であることが保証される。
セレモニーで、農業農村開発省のレ・クォック・ゾアイン次官は、農業分野での各プロジェクトの開発協力におけるニュージーランドの援助が、これまで高い効果をもたらした(例えばティエンザン省での高い価値がある新たな果物の品種開発プロジェクト、ビンディン省での安全な野菜のプロジェクト、農業部門の幹部向けの専門的な英語研修プログラム)ことを高く評価した。
それに先立ち、グエン・スアン・フック首相はニュージーランドを公式訪問した(3月12日~14日)。そして、両国の首相は会談の上、両国間の全面的パートナーシップを発展させるという方向性で合意した。
それによると、貿易を促進するための多くの方法が後押しされ、その中で農水産物分野が優先目標の一つとされるという。また、両国の貿易額が2020年までに[年間で]17億ドル~20億ドルとなることを目指す。
在ベトナム・ニュージーランド大使館のウェンディ・マシューズ大使は、ニュージーランドには発展した農業経済基盤があり、安全かつ高品質でおいしい農産物を作る先進的な生産技術やテクノロジーがあると述べた。
「今年3月のニュージーランド公式訪問において、グエン・スアン・フック首相はニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相と、ハイテク農業分野を含めた両国間の貿易促進を奨励することで合意した。このことはニュージーランドがベトナムの農業の発展におけるバリューチェーンに協力・援助・参加するチャンスを開くものだ」と、ウェンディ・マシューズ大使は述べた。
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https://www.vietnamplus.vn/thu-tuong-ket-thuc-tot-dep-chuyen-tham-new-zealand-australia/492974.vnp
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( 翻訳者:岩切南 )
( 記事ID:4277 )