「神様の教会」事件に関して情報を検証する必要がある
2018年04月24日付 VietnamPlus 紙

 政府よる集中的宗教活動の登録が済んでいるプロテスタントのグループを含む、ハイフォン市、クアンニン省、タイグエン省などで「神様の教会(Hội thánh Đức Chúa Trời)」という名前の幾つかのグループに関わる、社会道徳に悖る否定的な現象をもった活動に対して、最近、マスコミが報じているが、政府宗教委員会のヴー・チエン・タン委員長は次のように述べた。この情報は、検証し、類似した名称をもつ他のプロテスタントのグループと区別し、一般的なプロテスタント組織と同一視するのを避ける必要がある。
 マスコミが報じている「神様の教会」の名前をもった組織の起源を政府宗教委員会は掌握しているが、マスコミによって報じられている否定的現象は指導・指示する組織的関与があったのか否か、あるいは組織のかたちを借りた金儲けのための個人的行為にすぎないのか、検証にさらに時間を要するため、今はまだ言及されていない。
 信仰・宗教活動に対する国家管理について、ヴー・チエン・タン氏は次のように述べている。政府宗教委員会と中央から地方までの関係機関は、この「神様の教会」という名前をもった組織の活動に常に関心を払い注視しており、信仰・宗教の自由に反し、安寧秩序と社会道徳を侵害し、法律の規定に基づく他人の身体・健康・生命・財産を侵害し、その名誉と人格を貶める行為をなした個人に対して、断固として指導し、法律に基づき厳しく処罰してきた。この工作は政府宗教委員会によって2016年から実行されてきた。多くの省・市ではよい結果を生んでいるが、まだしっかりと実行されていない地方もある。
 ヴー・チエン・タン氏は幾つかの新聞の報道があった直後に次のように述べている。政府宗教委員会は、関係する各地方省・市に状況を掌握し、一般大衆への宣伝工作を強化し、違法な行為をした者に対する闘争と処罰を促す文書を送った。これを元に、政府宗教委員会は中央の関係機関と共に引き続き関係する地方を指導し、状況の安定化に必要な工作を実行していく。
 政府宗教委員会委員長はまた、ベトナム国家はあらゆる人の信仰の自由を尊重し保護しているが、信仰・宗教の自由を侵し、安寧秩序と社会道徳を侵害し、他人の身体・健康・生命・財産を侵害し、その名誉と人格を貶める行為は厳禁しているとした。
 同氏は、地方の各級・各部門が管轄地域を掌握する工作を良好に行ない、信仰・宗教法と同法の施行細則を規定した政府議定162号(2017年)を広める宣伝工作を強化するよう要請した。また、終末の日に関してや、お金の納付、現実生活の放棄や家庭・仕事の放棄などによる神様の救済に関する偽りの宣伝や物による誘惑・勧誘活動に対し、人民大衆に意識を高め警戒するように呼びかけた。
 ヴー・チエン・タン氏によれば、最近、幾つかの宗教組織の聖職者は、上記の否定的活動に反対する声をあげている。聖職者個人のしていることにすぎないが、非宗教である上記の否定的活動に関して世論が正しく理解するのに貢献している。政府宗教委員会はこのことを歓迎しているが、同時に各宗教組織、聖職者、専従職員が反対の声をあげる時は、まっとうな信仰・宗教への蔑視・差別・侵害を避ける必要があると注意を喚起している。
 同氏はまた、このことに関するマスコミのタイムリーな報道や関与精神、人民大衆が主体的に警戒し予防するための広範な情報を歓迎した。報道は正確性が必要であり、具体的なある宗教の否定面についての誤解を避ける必要がある。

[訳注]BBCベトナム語ニュースの4月27日付けによれば、本記事で問題とされている宗教組織は、韓国の「神様の教会 世界福音宣教協会」だと見られている。この記事によれば、問題となっている活動は、参加者に夫や妻を捨て、学業を捨て、祖先祭祀を捨てて、収入の10%を会員費として納めるように勧誘していることだという。

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( 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 )
( 記事ID:4292 )