数千ヘクタールにおよぶウーミン・ハ(下ウーミン)のメラルーカの森、非常に危険な森林火災の危機に直面
2018年04月16日付 VietnamPlus 紙
ベトナム最南端のカマウ省にあるウーミン・ハのメラルーカの森
カマウ省の森林管理支局によると、2018年3月半ば以降これまで、長らく続いた炎天や強風により、森の根元の水が急速に蒸発し、ウーミン・ハのメラルーカの森(カマウ省)の全面積がすっかり乾ききった状態に陥っている。数千ヘクタールにおよぶメラルーカの森は現在、きわめて危険な森林火災の危機に直面している。
カマウ省森林管理支局の統計によると、これまでに、ウーミン・ハのメラルーカの森の全面積、約4万3000ヘクタールがほぼ乾燥し、中でも4200ヘクタール以上が極めて危険な森林火災警戒レベル(レベル5)であり、1万4600ヘクタール以上が危険レベル(レベル4)にある。
森林火災の危険性が高い地区は主にウーミン県のグエンフィック社、カインアン社、カインラム社に集中していて、残りはチャンヴァントイ県のカインビンタイバック社に位置している。
そうした事態に対し、関係機関や森林の所有者らは、森を守るため、人員や装備を配置し、常に森を見回ってチェックし、24時間体制で火の用心に当たるなど、様々な対策を積極的に講じている。
関係機関は、森林火災が発生した場合、装備や人員を迅速に消火活動に動員できるよう、森林地帯の水位を常に監視し、森林火災の危険予測を適切に提供するようにしている。
さらに、カマウ省の森林管理支局は、森林の所有者や森林管理担当者が住民に対し、火の使用についての啓蒙活動や注意喚起を行ったり、蜂蜜を取りに森に入らないよう注意を呼びかけるための資料を作成するとともに、森への立ち入りが禁止された危険地区や火気厳禁地区であることを知らせる標識を作成したりしている。
また、森林火災の危険性が高い地区に対し、カマウ省の農業農村開発局は、森林の所有者に対し、現場で対応する人員や装備を引き続き強化するとともに、当面は、森への人の出入りを常にチェックし、住民が森に入ったり、農地で木や草を燃やしたりしないよう教育、指導するよう要請している。
一方、水が今にも干上がりそうな水路では、森林の所有者は、水が迅速に流れる方法を確保するためにも、堰を低く下げる必要がある。
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( 翻訳者:内海沙姫、武重真優子 )
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