ベトナム系の人の法的書類に関してベトナムとカンボジアが意見交換
2018年04月23日付 VietnamPlus 紙
4月23日、カンボジア内務省移住総局の招きに応じて、治安総局、公安省、外国在住ベトナム人に関する国家委員会、そして外務省の代表団が首都プノンペンに到着し、カンボジア在住のベトナム系の人々の法的書類の問題解決について意見交換するため、カンボジアの移住総局や国境領事法総局、外務国際協力省の合同会議に出席した。
プノンペン駐在ベトナム通信社の記者によると、会議では双方が意見交換し、「歴史的な理由で、これまでベトナム系住民に発給されたカンボジアの法的書類や行政書類は住民が使用・管理する際にカンボジアの法律に対して多くの不備があったり、カンボジアへの移民、居住、生活の過程や住民の法的地位にもあまり合致しないものとなっていたりする実情がある」との分析がなされた。
この問題は、カンボジアの各関係機関の外国人管理業務に少なからぬ影響を与えている。同時に、ベトナム系住民のカンボジアへの義務の実施及び正当な権利・利益の保護において障害となっている。
会議では、ここ何年かの間に、カンボジア当局がベトナム系の人々のカンボジアの行政書類の使用・管理の実際の状況について、検査、分類、分析を実施したことが確認された。
その基盤の上で、カンボジアの法的規定に沿った条件を満たし、合法的なカンボジアへの移住を証明する根拠と書類を十分に所持する住民に対する在留外国人証明書や在留外国人常駐カードを発給する手続が行われた。
2017年8月15日、カンボジア政府は、外国人が所持し使用する一般的ではないカンボジアの行政書類の回収と破棄に関する129号議定を公布した。そして、ベトナム系住民のために、在留外国人証明書や在留外国人常駐カード、現行のカンボジア法の規定に合致する行政書類各種への交換・発給手続を行った。
ベトナム側は、カンボジアにいるベトナム系の人々への法的書類の問題の解決や、ベトナム系の人々が生活を安定させ、正当な権利を享受でき、カンボジアを防衛し建設する過程において力になることに適する条件作りの方針を歓迎している。
それを通して、カンボジアの社会管理と国家安全のための役割においてより大きな効果を保証することに貢献し、同時に、ベトナムとカンボジアの両国間の伝統的な友好関係を具現する。
会議ではまた、上記の役割の方針の実現に際し、カンボジアの各関係機関が、ベトナム系住民17万人あまりの、カンボジアの法的書類・行政書類の使用の実情について検査、分類し統計をとったことも確認された。登録、申告、手続が行われ、一般的でない書類が回収され、代わりに適切な行政書類が発給されたのは、その人数のおよそ50%で、このうち多くのケースでは、在留外国人証明書や在留外国人常駐カードの発給が行われた。
カンボジアの各関係機関が、カンボジアの法律の規定を基盤とし、国際法に合致し、両国の伝統的な友好関係にも合致し、ベトナム系住民がカンボジアの建設・防衛に寄与し密接に関わることにも合致した上で、ベトナム系の人々がいる全ての地方でベトナム系住民のための法的・行政書類の問題の解決の実現の進捗を速めることで、双方は合意した。
ベトナム側としては、ベトナム系の人々のための法的書類・行政書類の問題解決のための政策実施の過程で、カンボジアの各関係機関と緊密に協力する予定だ。直接にはカンボジア駐在のベトナムの大使館や在外公館が積極的に宣伝し、ベトナム系住民がカンボジアの政策や規定の執行を自覚するようはたらきかけ、早期に書類手続を終え適切な法的書類・行政書類を受け取れるようにする。
今回のカンボジアでの業務のための訪問の枠組みの一環で、[ベトナムからの]訪問団は、ソー・ケーン副首相兼内務相を表敬し、カンボジアの各関係機関が、プノンペン市チャバ・アンポフ区で暮らすベトナム系住民の一部に在留外国人証明書や在留外国人常駐カードの手続を行い、渡すのに立ち会った。
[参考記事:カンボジア在住のベトナム系の人々の会が越僑の子供のための学校を建設]
https://www.vietnamplus.vn/hoi-nguoi-goc-viet-tai-campuchia-xay-truong-hoc-cho-con-em-viet-kieu/468422.vnp
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( 翻訳者:山森美香 )
( 記事ID:4330 )