信仰・宗教法を外交団などに説明
2018年05月11日付 VietnamPlus 紙
会合の光景
5月1日午前、政府宗教委員会は、信仰・宗教法と同法の施行細則を規定した政府議定162号(2017年)を在ハノイの各国大使や外交機関代表者および国内の各省庁・部門の代表者に説明する会合を開いた。
政府宗教委員会のヴー・チエン・タン委員長は、信仰・宗教が一部の人民の需要となっているとの観点をもって、過去数年、経済・社会を発展させ各宗教の信徒・聖職者などを含む人民の生活を向上させる政策と共に、ベトナムの国家は、ベトナムに合法的に滞在している外国人を含むすべての人の信仰・宗教活動の需要によりよく応え有利な条件を整えることに常に腐心してきた、と述べた。
宗教に関する法律・政策を整備し、有利な法的回路をつくることは、信仰・布教生活を送っているすべての人のためだけではなく、ベトナムの所掌国家機関が国家から託された責任・職務・任務を正しく実行するための重要な根拠でもある。
信仰・宗教法は第14期国会により採択された。国会は、同法に盛り込まれた条項や、同法の条項が現実に実行できるようにするための措置を政府が詳細に規定できるよう、1年余りを割いた。
政府宗教委員会のブイ・タイン・ハー副委員長は、信仰・宗教の状況について、次のように述べた。ベトナムは多民族・多宗教の国家である。各民族は独自の伝統的な文化・信仰・宗教の特色をもっており、礼拝所・集会所そして自宅で安定した通常の信仰・宗教活動を維持している。
おそらくベトナムの人口の95%以上が、信仰・宗教の活動を実践している。
宗教のみでは、2017年6月までで、国家は15の宗教に属す41の組織を公認し、あるいは活動登録承認を発給している。これらの宗教は約2530万人の信徒を擁し、総人口の27%を占めている(2003年と比べると35%増)。聖職者は6万799人(65%増)、専従者は13万3662人(69%増)、祭祀施設は2万7916か所(33%増)である。
一般的に言って、祖国の建設と防衛において、各宗教同胞は積極的な貢献をしてきた。
公認されているか、あるいは宗教活動登録承認を発給されたばかりの各組織はいずれも、
民族と結びついた布教方針・方向性をもち、安定した宗教活動をし、ベトナム国家の方針・政策・法律を執行している。
各宗教組織の聖職者・専従者・出家者・信徒の大部分は、愛国競争運動、慈善・人道・貧困撲滅活動に積極的に参加し、生活困難者・厭世者を援助し、経済・社会の発展、治安・国防に積極的に貢献してきた。
大きな宗教組織の重要な儀礼は、多くの人民の共通の文化的・精神的祭礼となり、聖俗和合を体現し、全民族大団結を強固にするのに貢献した。
ベトナム国家は、ベトナムに合法的に滞在している外国人を含むすべての人に信仰・宗教の自由を保証することにますます腐心し、そこから宗教をもつ同胞を安心させて元気にし、国家の指導を信頼させ、祖国の建設・防衛の事業に貢献させてきた。
しかしながら、宗教活動状況はまだ幾つか問題が残されている。地域での治安・秩序を乱す事件、内部分裂している幾つかの宗教組織、法律の規定に違反している宗教活動、宗教組織の威信を失墜させ、堕落している宗教組織指導機関内の聖職者・専従者・出家者、など。
そのほか、扇動して治安・秩序を乱し、民族の大団結を破壊するため、悪質分子による宗教を悪用する活動が発生している。
信仰に関しては、2015年7月までに、全国で約4万5000の信仰施設が存在している。そのうち信仰・宗教と結びついた2900余りの遺跡があり、なかにはUNESCOによって世界遺産に認定されたものもある。
ブイ・タイン・ハー氏は、ベトナム国家の信仰・宗教に対する政策の原則はすべての人の信仰・宗教の自由を尊重することである、と述べた。
すべての人は信仰・宗教の自由、特定宗教を信仰する、あるいは信仰しない自由を有する。すべての人の信仰・宗教の自由は国家によって尊重され保護される。各宗教は法の前に平等である、など。
政府宗教委員会の副委員長であるブイ・タイン・ハー氏は、ハノイ駐在の各国大使や外交機関代表者そして国内の各省庁・部門の代表者に、信仰・宗教法と政府議定162号の基本的な新しい点(信仰・宗教の自由を実行する主体を拡大したこと、宗教組織に公認される期間を23年から5年に短縮したこと、同法が信仰・宗教の自由に関して規定する1章をさいたこと、など)を説明した。
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( 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 )
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