ベトナムは、日本をトップクラスの長期的なパートナーと見なしている
2018年05月04日付 VietnamPlus 紙
岸田文雄氏にお土産を贈呈するグエン・スアン・フック首相
5月4日午後、政府事務所にて、グエン・スアン・フック首相は、日本の自由民主党政調会長の岸田文雄氏を迎えた。
グエン・スアン・フック首相は、ベトナムの親しい友人である岸田文雄氏に再会した喜びを表明し、国交樹立から45年が経ち、日越関係はあらゆる分野で強固で全面的、実質的な発展をしており、政治的信頼が高いレベルにある、と述べた。
首相は、岸田文雄氏の外務大臣として、また日越友好議員連盟会長としての、これまでの日越関係の更なる発展のための積極的な心添えと寄与に、感謝の意を表した。同時に、岸田文雄氏に今後の日越関係の支援と促進の継続を望み、両国関係を新たな発展段階へ前進させたいとした。
岸田文雄氏は、ベトナムの日本に対する親愛に感謝し、両国関係が大きく発展していることに同意した。
岸田氏は、1700社以上の日系企業がベトナムに投資し、日本がベトナムにおける投資国トップに再度なったことに喜びを表明した。
岸田氏は、6.81%に達した2017年のベトナムの印象的な成長率を高く評価し、日本がハノイやホーチミン市の都市鉄道の各プロジェクトを含む、ベトナムのインフラ発展に貢献したい意向を示した。
現在、各日系企業は、ベトナムへの投資に大変関心を示しており、その中で、ベトナムの経済発展に貢献していくとし、岸田氏はまた、日本とベトナムが地域的国際的な各問題に対し、更に緊密にともに協力していきたい意向を示した。
岸田氏の意見を受けグエン・スアン・フック首相は、ベトナムは日本との広範な戦略的パートナーシップを大変重要視し、日本をトップクラスの長期的なパートナーとみなしていると述べた。
2018年はベトナム・日本外交関係樹立45周年記念の年である。世界及び地域において急激な変転が多い情勢という背景の中、首相は両国の利益に応える全面的協力関係を日増しに実質でより効果的に強化するよう共同で努力することを望んだ。
首相はベトナム・日本協力のポテンシャルはまだ多くあると評価し、要人往来を通じて双方の政治的信頼を強化すること、引き続き両党と両国の国会間の交流を深め、日本の日越友好議員連盟とベトナムの越日友好議員グループとの間の交流をさらに促すことを要請した。
グエン・スアン・フック首相は2018年の外交関係樹立45周年記念の活動を開催するため双方が緊密に協力し、二国間の文化・国民の交流、各地方間の交流を促進することにより、お互いへの理解と親睦、すなわち強固で長期的な関係の基盤を強化することを求めた。
首相はこれまでODAを通じて日本政府がベトナムの経済社会発展と競争力向上を効果的に支援してくれたことに謝意を示し、ベトナムは常に日本のODAでの約束を重要視し、厳正に実施することに尽力していると表明し、大規模なインフラ整備、人材育成、気候変動対応の各分野で日本からのODAの引き続きの借款を望むことを表明した。
首相は日本が2017年のように引き続きベトナムでのトップの投資家の位置を維持し、裾野産業、次世代エネルギー、加工産業、ハイテク・アグリカルチャー等の多分野において日本からベトナムへの投資が強化されることを望むとした。
首相は二国間貿易額の促進、品質向上、物流サービスと商品流通の開発、ベトナム産の水産物と果物(ライチ、竜眼、スターアップル)の日本市場参入への支援に協力を要請した。
グエン・スアン・フック首相と岸田氏は地域での安保保障、平和・安定の維持についても意見交換をした。
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( 翻訳者:海野靖恵、ホアン・ミン・チャン )
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