シンガポールのマスコミ、フック首相の訪問を高く評価
2018年04月26日付 VietnamPlus 紙
グエン・スアン・フック首相夫妻を迎えるシンガポールのリー・シェンロン首相(写真:トン・ニャット/ベトナム通信社)
グエン・スアン・フック首相夫妻を迎えるシンガポールのリー・シェンロン首相(写真:トン・ニャット/ベトナム通信社)

 4月25日からのグエン・スアン・フック首相のシンガポール訪問に際し、シンガポールのマスコミは訪問に関する特徴的な記事や、両首相の会談の具体的な成果を高く評価する多くの記事を報道した。
 ザ・ストレーツ・タイムズ紙は、シンガポールとベトナムは環境保護、銀行の監督、フィンテック(金融テクノロジー)、再生エネルギー、液化石油ガス(LPG)、貿易取引条件などの分野における二国間関係強化のための多くの合意文書に調印したと強調した。
 記事によれば、ベトナムとシンガポールの両首相は、二国間の緊密な協力関係についての考えを共有し、今回の訪問が二国間の外交関係樹立45周年を記念するものだと強調した。
 記事は、ベトナムの首都ハノイ、ホーチミン市、そして、ダナン市は、シンガポールが提唱するASEANスマートシティ・ネットワーク(ASCN)の一部になるだろうというシンガポールのリー・シェンロン首相の言葉を引用した。
 このネットワークは元々、地域全体におけるデジタル・インフラと電子決済などのサービスをうまく連携することを目的としており、その詳細は4月27~28日に開催される第32回ASEAN首脳会議で公表される。
 一方、チャンネル・ニュース・アジアのウェブサイトには、『シンガポールとベトナム、協力強化に向け、6件の合意文書に調印』というタイトルの記事が掲載された。記事は、これはフック首相による首相就任後初のシンガポール公式訪問の重要な成果だと強調した。
 特に、記事が重要な合意文書として強調したのは、液化天然ガスの開発および財政分野の創造的刷新に向けた協力に関する2件の合意文書で、ベトナムの液化天然ガス部門の開発協力に関する合意文書は、情報交換、最善の稼働チェーンの共有、両国のパブリック・セクターとプライベート・セクター間の技術能力確立のための協力などを含んでいる。合意は、シンガポールの企業がベトナムの液化天然ガス部門の需要をよく把握し、二国間のより良い協力のチャンスをつかむことに資するであろう。
 一方、財政分野の創造的刷新のための合意は、両国間の共同プロジェクトに好条件を整え、新たなフィンテックの傾向や発展に関する情報交換の推進にも貢献するであろう。
 また、チャンネル・ニュース・アジアのサイトでは、フック首相とリー・シェンロン首相の会談に言及し、その中で、両首相は、広範な投資貿易関係は二国間関係の重要な支柱になるであろうと確認し、二国間の政治、貿易、人民の交流を強化するための各種イベントを恒常的に開催していくことで合意した。
 記事は、ベトナムとシンガポールの二国間協力は、両国が持続可能な発展に向け緊密に調整している今、単なる経済協力を大きく超えたと強調するリー・シェンロン首相の言葉を引用している。

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( 翻訳者:松永直子、渡辺真衣 )
( 記事ID:4359 )