ミャンマー連邦共和国のアウン・サン・スー・チー国家顧問は４月20日午後、グエン・スアン・フック首相の招きによるベトナム公式訪問（４月19～20日）を成功裡に終えた。
　訪問で、スー・チー国家顧問は、グエン・スアン・フック首相と会談した他、グエン・フ－・チョン書記長を表敬訪問、グエン・ティ・キム・ガン国会議長と会見した。両国は、ベトナム・ミャンマーの共同声明を発表した。
　また、今回の訪越に合わせ、スー・チー国家顧問は、英雄烈士慰霊台に献花し、ホーチミン主席史跡区を訪問した。
　今回の訪問での接触を通し、両国は、党、政府、国家、国会のハイレベルおよび各レベルの相互の訪問や接触、そして、人民間の交流を促進することで政治外交協力をより強化するとともに、ベトナム・ミャンマー政府間合同委員会の第９回会合の開催を推進していくことで合意した。
　同時に、両国は、2018年から2023年までのベトナム・ミャンマー包括的協力パートナーシップ関係の展開に関する行動計画を早期に採択する。行動計画は両国間の各分野の協力を実質的、効果的に展開する基礎となるものである。
　両国は、 互恵を基礎とした貿易投資関係をより深めることを約束するとともに、二国間の貿易額を早期に10億ドル以上に高めるべく、協力を強化し、新たな方策を模索していくことを確認した。
　両国は、これまでの合意を効果的に実施していくことに加え、教育、軍医、捜索救難、スポーツ交流など他の分野でも協力を拡大していくことで一致した。
　両国は、2018年中の次官級国防政策対話の開催、犯罪防止対策合意をはじめ、犯罪人引渡し協定、受刑者移送協定といった他の合意、協定の早期調印に向けた交渉の推進で合意した。
両国は、財政、通信、エネルギー、農林水産業、人民交流といった重要分野における協力を引き続き拡大していきたいと希望した。
　両国は、交通運輸、観光、司法、教育、文化の各分野における協力の更なる推進を歓迎し、各分野の具体的な協力に法的根拠を与えるためにも、関連する合意文書の早期調印で一致した。
　両国は、ともに関心のある世界や地域の問題について意見を交わし、地域や世界の国際会議などの場での協力強化で合意した。また、地域の安全保障機構における中心的役割を持ったASEAN共同体の成功裡の建設に向け、緊密に調整していくこと、メコン川の水資源の持続可能かつ効果的な利用に関する協力を強化していくことなどで一致した。
　両国は、南シナ海における関係国の行動宣言（DOC）の十分で効果的な運用の支持、南シナ海における関係国の行動規範（COC）の早期策定で合意した。
　今回の訪問で、フック首相とスー・チー国家顧問は、二国間協力に関する２件の文書（郵便・通信・IT分野の協力に関する覚書、情報分野の協力に関する覚書）の調印式に立ち会った。

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（ 翻訳者:海野靖恵、嘉田浩 ）
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