中国人旅行客が(南シナ海の)牛舌線をプリントした服を着ていたことからの指導
2018年05月15日付 VietnamPlus 紙
故都ホアルー歴史・文化遺跡区を見学する外国人旅行客
ニャチャン市(カインホア省)で中国人旅行客がベトナムに入国した時に[南シナ海における中国の領有を主張する]牛舌線[U字線]をプリントした服を着ていた件に関連して、5月15日、マスコミとの懇談でグエン・ヴァン・トゥアン観光総局長は、「観光総局は、カインホア省人民委員会に文書を送り、今後、文化・スポーツ・観光省指導部と相談し、この問題の指導と管理のために各地方に共同の文書を送るようにする予定だ」と述べた。
グエン・ヴァン・トゥアン氏は、ベトナムはベトナムを訪れる世界中の全ての旅行客を歓迎していると断言した。しかし、ベトナムに来た旅行客は、ベトナムのすべての法律規定を遵守しなければならない。
外国人旅行客を迎える各地方は、旅行客や各旅行会社に対して、各規定をよく守るよう宣伝しなければならない。この他にも、各地方は、ベトナムに旅行客を送り込んでいる外国の各旅行会社や、ベトナムへ外国人旅行客(中国人旅行客を含む)を迎え入れている国内の各旅行会社に、この規定を遵守するよう指導しなければならない。
グエン・ヴァン・トゥアン総局長は、カインホア省の件から経験を学び、他の地方は同様な事件が今後再発しないよう、旅行客が入管に入ってからすぐ関心を向け、管理しなければならない、と明確に指摘した。
カインホアでの旅行客グループの事件は、一団体の現象にすぎないが、今後他の事件が発生しないよう、管理において主体的になる必要がある。最も重要なのは、この事件が、二国間関係や両国の観光協力に影響を与えないようにすることである。
中国人旅行客をベトナムに送り出している会社の責任について、観光総局長は「この会社は全てをまだ把握できておらず、経験を整理し、経験から学ぶ必要がある。この件から、各旅行会社は、意識向上と完璧な旅行客管理のために、経験から学ぶ必要がある」と述べた。
この他にも、旅行客にベトナムの法律規定を遵守するよう指導・宣伝しなければならない。カインホア省観光局は、全て大変うまく穏便に処理したが、完璧な対応・解決策を得るためには主体的である必要があることは明白だ。
また、グエン・ヴァン・トゥアン氏は「以前、旅行客がホアンサ[西沙]諸島・チュオンサ[南沙]諸島のない地図を外国に持ち出す、または外国からベトナムに持ち込むケースがあったが、いずれも発見・回収され、拡散することはなかった。服に牛舌線がプリントされた地図の形態は、これがベトナムで発見された最初だ」。
解決策として、各地方は主体的に阻止し、このことの再発を防止しなければならない。カインホアで先頃起こった事件では、旅行客がベトナムに入国して上着を脱いで初めて関係者は発見できた。
グエン・ヴァン・トゥアン氏は、法律規定を守っていない行為を発見したら、どの位置、どの地方においても、主体的に解決し、没収し破棄する必要があると明確に指摘した。
なぜならば、牛舌線が描かれた地図のような画像は、ベトナムのイメージや主権に多大な影響をもたらすからである。それぞれの行為に対してどの程度で、どの分野で起こっているかによって、それぞれの具体的な分野での規定に沿った対処をしていく。
観光総局は外務省、公安省などにこの問題に連携して対処することを要請した。
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( 翻訳者:海野靖恵 )
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