ハノイでの2018年韓国・メコン平和フォーラム
2018年05月11日付 VietnamPlus 紙
2017年のメコン圏と韓国の外相会議に出席する各代表者
5月10日、ハノイで、ベトナム社会科学院(アカデミー)傘下の北東アジア研究所が韓国の民主平和統一諮問会議の東南アジア西部協議会と合同で、「朝鮮半島の平和・統一と韓国とメコン間の協力」をテーマに掲げた2018年韓国・メコン平和フォーラムを開催した。
フォーラムにはベトナム社会科学院や韓国の各研究所から訪れた科学者や専門家、政治家、そして、ラオス、カンボジア、タイ、ミャンマーから訪れた各代表者たちが参加した。
ベトナム社会科学院の副院長で教授のダン・グエン・アイン博士は、「朝鮮半島の平和的統一と韓国とベトナムやメコン地域諸国との間の協力強化は関心を集めるテーマとなりつつある。特にベトナムと韓国の研究者および実践的な活動家の関心を集めている」という認識を示した。
70年以上に渡って、朝鮮半島の平和的統一というものは朝鮮半島の2つの国の国民の願いというだけでなく、ベトナム国民や世界の平和を愛する全ての人々の切実な願いともなっている。
特に今年の初めから現在まで、世界はこれら2つの国の関係が前向きな方向への大きな転換を迎えている瞬間に立ち会っている。節目となったのは先日行われたばかりの韓国と朝鮮の首脳会議で、これは朝鮮半島を非核化し、平和と安定、共に協力することを目指すプロセスの促進に重要な貢献を果たした。
それに加えて、つい最近韓国大統領のムン・ジェイン[文在寅]氏がベトナムを訪問した際に行われたベトナム韓国首脳会談の成果と韓国政府の打ち出している「新南方政策」が、ベトナムと韓国間及び韓国とメコン地域各国間の平和と、共に繁栄することを目指した開発協力の強化のための新たな機会を開いている。
ダン・グエン・アイン博士・教授によると、このフォーラムは、朝鮮半島における平和の意義と重要性についての観点、祖国統一過程におけるベトナムの経験、そして韓国とベトナム及び韓国とメコン地域諸国間の協力計画について、両国の科学者が討論し、意見を共有する機会であったとのことだ。
フォーラムの開幕スピーチで、北東アジア研究所の准教授で所長のファム・ホン・タイ博士は、「韓国・メコン平和フォーラムは、2015年と2016年に開催された韓国・ベトナム平和フォーラムの成果を引き継ぐものだ」と強調した。
同時に、このフォーラムは討論する範囲を拡大し、共通の発展、平和、繁栄のために韓国とメコン地域諸国間及び韓越間の協力強化を目標にかかげ、メコン地域諸国の代表の参加を取り込むことを目指している。
韓国民主平和統一諮問会議の東南アジア西部協議会のKim Jeong In議長は、祖国統一、民族和合、そして発展達成におけるベトナムの経験に耳を傾けたいと望んだ。
メコン地域の発展、平和、繁栄におけるベトナム・韓国間協力の役割について、北東アジア研究所のグエン・ティ・タム博士は、「メコン地域におけるベトナムの役割は、日増しに重要になっている。というのは、現在ベトナムは、地政学的位置や歴史的過程においてだけでなく、地域の平和と繁栄のための積極性、主体性、貢献する精神においても頼りになるからだ」と意見を示した。
これは韓国ベトナム協力関係の効果と波及を高めるために強みである。
https://www.vietnamplus.vn/viet-namhan-quoc-ky-tuyen-bo-tam-nhin-chung-ve-hop-tac-quoc-phong/499142.vnp
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( 翻訳者:斉藤歩、武重真優子 )
( 記事ID:4380 )