「母なる神様の教会」の仮面を暴く
2018年05月14日付 VietnamPlus 紙
「神様の教会」の布教のための資料と聖水
先頃、ハティン省公安は、「母なる神様の教会」の、[教会への]参加者勧誘を目的とした違法な布教の仮面を暴き、[容疑者を]逮捕した。この違法な布教は、多くの夫婦を別居に追いやり、子を両親から遠ざけ、地方の治安・秩序に影響を及ぼしている。
キーアイン、タックハー、ギースアン、フオンソン、フオンケー、ヴークアン、ドゥックトの各県の多くの地域で、「母なる神様の教会」に従う人々が、セールスマンや実業家、ビジネスマン、物売りになりすまして各村や集落を訪れ、布教し、チラシや資料を配り、住民に「母なる神様の教会」に参加するようはたらきかけている。快適な生活と違法な献金を手に入れようと目論んでいるのだ。
最近キーアイン県において、公安は、ゲアン省クインルー県クインスアン街区に住むレ・ティ・ハイン(1994年生まれ)と、ハティン省ロックハー県ホンロック社に住むチャン・ティ・ゴック(1998年生まれ)の2人を逮捕した。2人はキーヴァン、キーハー両社の住民に対し、「母なる神様の教会」へ参加するよう宣伝・勧誘した。
ハインとゴックの2人はキーアイン県での宣伝・活動を任じられていた。それに従い、この2人は住民の各家庭にトイレットペーパーを売るふりをして電話番号を聞き出し、家族の状況を把握して、「母なる神様の教会」だけが人生を救済でき、人民が困難な状況から抜け出す助けになると宣伝した。
見張りを通して、キーアイン県公安はハインとゴックの行為を暴き、頭を覆うベール2つ、「母なる神様の教会」に関連するいくつかの資料、中に信徒たちの献金が入った1枚の封筒を見つけた。
タックハー県では、多くの夫婦が別居している。妻が子供を置き去りにして「母なる神様の教会」へついて行ってしまうからだ。例えば、タックタン社のナムホア村に住むグエン・ヴァン・チン氏(1984年生まれ)のケースでは、妻が「母なる神様の教会」の人々にそそのかされ、家を捨てて去ってしまった。
ハティン省公安の指導者は、「2016年から現在まで、『母なる神様の教会』がハティン省の地域で活動し、治安・秩序を失わせ、いくつかの村の住民の生活へ影響を及ぼしている。公安部隊は早期に介入し、この教会の負の活動を阻止した」と伝えた。
ハティン省公安の報告によると、「母なる神様の教会」は、ハティン省には2016年5月から出現しており、北部各省およびゲアン省の人々のグループに由来するという。ゲアン省フングエン県出身のティエウ・ヴァン・ホアン(1986年生まれ)が、グループのリーダーを務め、ビジネスマンやマーケティング職の社員を装ってハティン省で間借りし、人々が参加するよう宣伝・勧誘を目論んだ。
現在ハティン省には「母なる神様の教会」に従う者が55人おり、そのうち38のケースはハティン出身者、残りは北部の各省から宣伝のために入ってきた人々である。この教会に勧誘され参加するようになったハティンの人々は多くの地方に属しており、様々な年齢層で構成され、グループの各活動拠点にいるが、ハティン市(8人)、タックハー県(9人)、フオンケー(6人)、ドゥックト県(4人)、カムスエン県(4人)、カンロック県(2人)、フオンソン県(2人)、キーアイン町(1人)、ギースァン県(1人)、ヴークアン県(1人)に集中している。そのうち8人が勧誘を受けて参加するようになった地方以外の場所で就業中あるいは就学中である。注目すべきは、大学生のケースが2件あり、また、高校生が1人、定年退職した公務員・職員が2人いたことだ。
2016年5月から現在までで、公安部隊は努力し、「母なる神様の教会」に関する宣伝を行った人を13件[の事件など]でのべ84人処理した。関連する資料を170点押収し、調査書を作成し、6人に対しては行政処分の決定を出した。
現在、ハティン省の各関係機関、婦人会・青年会の団体、退役軍人の会は、一般の人々が「母なる神様の教会」の負の活動を明確に認識し、公序良俗を失わせ治安・秩序に影響を及ぼす主張や歪曲を警戒するよう、宣伝を強化している。そして、住民に、違法な「母なる神様の教会」の宣伝を行う人々を告発するようはたらきかけている。
https://www.vietnamplus.vn/nghiem-tri-ke-mang-danh-hoi-thanh-duc-chua-troi-me-lam-dieu-sai-trai/501607.vnp
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( 翻訳者:岩切南 )
( 記事ID:4381 )