ベトナム、拡大トンキン湾経済協力フォーラムに参加
2018年05月24日付 VietnamPlus 紙

 5月24日、第10回拡大トンキン湾経済協力フォーラムが中国西南部、広西チワン族自治区に属する南寧市で開催された。
 フォーラムの参加者は、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国と中国の各省庁・部門・研究所と企業の代表500人以上であった。
 ベトナム交通運輸省のグエン・バン・コン次官はベトナム代表を引率して参加し、閣僚級の対話会合でスピーチした。
 在中国のベトナム通信社の記者によると、今年のフォーラムは10年以上展開された拡大トンキン湾経済協力の成果について集中的に意見交換と評価を行なった。また、交通とインフラの結合を通したASEANと中国の多様な輸送ルートの建設と、トンキン湾区域の海港での協力強化、そしてそれらを通したASEAN各国と中国の間での貿易の交流・協力、投資、民間交流の促進について話し合われた。
 閣僚級の対話会合で、交通運輸省のグエン・バン・コン次官は、ベトナムは中国西南部とベトナムや東南アジア各国の各地方を結ぶ多様な輸送ルートの建設を高く評価しており、逆にこのルートを通してASEANから中央アジアやヨーロッパに商品を輸送するコストと時間をカットできる、と述べた。
 ベトナムは自国の発展政策に適した項目を研究し、選択していく。インフラや環境保護、農業、民間交流などの優先分野における緊密な協力の継続を各国に要請し、特に協力の枠組みの中での重点プロジェクトに資本と経済的援助を動員する。
 さらに各代表は、第2回中国─インドシナ半島経済回廊発展フォーラムや、情報・通信の結合と多様な輸送ルートの結合について対話するASEANと中国の各省・都市の指導者間の対話会合、にも参加した。
 2006年に発足した拡大トンキン湾経済協力フォーラムは、ASEANと中国の枠組みの中での小地域協力システムとなっている。
 拡大トンキン湾経済協力圏は中国の3省(広西省チワン族自治区、広東省、海南省)とASEAN加盟国であるベトナム、マレーシア、シンガポール、フィリピン、インドネシア、ブルネイ、タイで構成されている。
 フォーラムの参加者には、中国の各省庁・部門・地方の指導者と代表者、ASEAN各国の代表、ASEAN事務局、アジア開発銀行(ADB)などの経済的援助組織、それに外国人学者たちがいた。

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( 翻訳者:松永直子 )
( 記事ID:4385 )