５月17日、ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相とカンボジアのプラック・ソコン上級相兼外務国際協力相の主宰の元、経済、文化、科学技術協力に関するベトナム・カンボジア合同委員会の第16回会合がハノイで行われた。
　会合には両国の多くの省庁や部門の指導者や高級官吏が参加した。
　ファム・ビン・ミン副首相とプラック・ソコン上級相は会合で発表し、ベトナム・カンボジア関係は、前回の第15回会合（2017年３月）から今回の会合までの間も、止むことなく発展しており、激励すべき新たな成果を出しているとの考えで一致した。
　特に、両国は、外交関係樹立50周年を記念する2017友好年に多くの意義ある活動を行い、両国関係のため、熱気溢れる意気揚々とした雰囲気を醸成し、原動力を加えてきた。また、両国の多くの高級代表団が往来した。
　二国間の協力メカニズムや各省庁・部門・地方間の協力は強化され、日に日に効果的なものとなっている。陸上国境の現場での線引き、標識設置作業、国境の管理は積極的に進展している。
　両国の条約、協定、高級指導者間の合意を基礎に、各関係機関、国境地帯の地方政府や人民は協力して陸上国境の現場での線引き、標識設置作業を積極的に行い、これまでに全作業の84％以上を終えた。そして、両国の国境を確固たる平和・友好・協力・発展の国境とすべく、残りの作業を早期に完了させる決意である。
　そうした精神により、双方は、2017年に行われた副標識や境界杭の設置、関連する書類の整備などの成果を評価した。
　両国の高級指導者はまた、それぞれの国で暮らす自国僑民が居住国の法律に従い、安定した生活が送れるよう、有利な条件を引き続き整えていくことを約束した。
　両国間の経済協力は多くの良い成果を出している。2017年の二国間の貿易額は約38億ドルにのぼり、2016年に比べ25％以上増加した。
　ベトナムは投資総額29億４千万ドルに達する196件の対カンボジア投資案件があり、主に農業や林業の分野に集中している。ベトナムは対カンボジア直接投資額トップ５か国の一つとなっている。
　カンボジアの対ベトナム投資もまた積極的に進展していて、これまでの投資案件は18件で、投資総額は5812万５千ドルとなっている。
　ベトナムの企業によるカンボジアでの投資やビジネスなどの活動は、フン・セン首相はじめカンボジアの指導者らにより高く評価され、カンボジアの社会保障や発展、繁栄に積極的に貢献してきた。
　双方は、それぞれの国の強みをより発揮することを狙いに経済や交通の結び付きを推進してきた。その典型例として、2017年７月の両国の経済連携に関する枠組み合意の署名、2018年から2025年までのベトナムとカンボジアの交通運輸協力戦略および2030年までのビジョンに関する覚書についての交渉の妥結、2017年４月のベトナムのロンビン（アンザン省）とカンボジアのチュレイトム（カンダル州）の国境を結ぶ橋の完成、そして、2017年７月のベトナムのレタイン（ザライ省）とカンボジアのオヤダヴ（ラタナキリ州）の国境通過地点における運輸車両の通行開始－等が挙げられる。
　毎年、ベトナムはベトナムに留学するカンボジア人学生に数百件もの長期の奨学金を提供し続けており、カンボジアもまたベトナムの各省庁や部門、地方の要望に沿ってベトナム人学生の教育を支援している。

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（ 翻訳者:山森美佳 ）
（ 記事ID:4400 )