ベトナムはホアンサ(西沙)とチュオンサ(南沙)における主権の侵犯に断固として反対する
2018年05月31日付 VietnamPlus 紙
ベトナム外務省のレ・ティ・トゥー・ハン報道官
5月31日午後、在ハノイの外務省による定期記者会見において、外務省のレ・ティ・トゥー・ハン報道官は、ホアンサ(中国名:西沙諸島)とチュオンサ(中国名:南沙諸島)の二諸島における主権侵犯に対し、ベトナムは断固として反対すると宣言した。
ベトナムのチュオンサ諸島に属するバービン島(中国名:太平島)において、台湾が実弾射撃演習を実施した事案に関する記者からの質問に答え、ハン報道官は次のように述べた。
「ベトナムは、ホアンサおよびチュオンサの二諸島に対する主権が国際法に適合することを確認した法的に十分な根拠と歴史的裏付けを十分有している。台湾が、ベトナムのチュオンサ諸島に属するバービン島において、2018年5月23日から25日にかけて実弾射撃演習を実施したことを含め、ベトナムのチュオンサ諸島での台湾のあらゆる活動は、この諸島に対するベトナムの領土主権を重大に侵犯しており、平和、安定、安全、海上の安全保障を脅かし、南シナ海における緊張を引き起こし、状況を複雑化させるものである。
ベトナムは断固として反対し、台湾に対し、同様の行動を再度行わないよう求める」とハン報道官は強調した。
中国がホアンサで行った実弾爆撃演習について、ハン報道官は次の通り明確に述べた。
「2018年5月9日から12日にかけて、中国はベトナムのホアンサ諸島における実弾爆撃演習を続け、この諸島に対するベトナムの主権を重大に侵犯した。これは、越中間の海上問題の解決を指導するための基本原則に関する合意に逆行するものであり、南シナ海における関係国の行動宣言(DOC)の精神に違反し、複雑な状況を生みだしており、南シナ海行動規範(COC)に関し、目下、中国とASEAN間で行われている交渉プロセスおよび南シナ海における平和、安定、協力的な環境の維持にとって利益はない」。
ハン報道官は次のように述べた。「ベトナムは、ホアンサおよびチュオンサの二諸島に対する主権が国際法に適合することを確認した法的に十分な根拠と歴史的裏付けを十分有している」。
「ベトナムは、中国に対し、同様の行動を再度行なわず、ホアンサおよびチュオンサの二諸島に対するベトナムの主権を重んじ、国際法とともに両国のハイレベル指導者の共通認識を尊重し、緊張を増幅させたり、地域の状況を複雑化させたりする行動をしないよう求める」と、ハン報道官は強調した。
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( 翻訳者:松永直子、谷津もゑり )
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