６月６日午前、［国会での］質疑応答で、フン・スアン・ニャ教育訓練相は、普通教育や大学教育の実情と質の向上に関連する国会議員からの多くの質問に答えた。
　マイ・ティ・フォン・ホア議員（ナムディン省選出）は、ベトナムの教育刷新の結果は各国と国際機関から認められ、高く評価されていると発言した。
　世界銀行は７月10日に、世界の一流の教育システムは東アジア・太平洋地域にあり、そのなかで中国とベトナムの教育システムの発展は特に印象深いと評価した。世界銀行のこの評価は喜ばしいものであるが、同議員は依然として大学教育に懸念を抱いているとする。
　教育訓練省は報告の中で、大学教育の質が現に高くなく、科学研究活動と社会への技術移転がまだ限られている、と自ら認めている。実際にベトナムには300近い大学があるが、アジアのランキングに名を連ねているのはわずか５大学だけである。
　「大臣は世界銀行の評価について何か意見がありますか?　我々の大学教育は、実際、東南アジア、アジア、世界のランキングのどこに位置しているのでしょうか？　大臣は、ベトナムの大学教育の順位を上げるためにどんな解決方法をとっていますか」と同議員は質問した。
　この問題に答えて、フン・スアン・ニャ大臣は、大学教育の質について、いくつかの学校、またいくつかの部門では高いが、基本的にベトナムの大学教育の質は低く、特に第四次産業革命の時代において、労働市場の要求を満たしていない、と率直に認めた。原因は、育成プログラムが時代遅れで、依然として教員がその理解や計算に基づいて策定しており、市場の需要に基づいて研究・策定されていないからであるとした。
　同大臣は世界の国々との比較を明確に示した。一般的に大学の［教員の］博士の割合は非常に高い（約40－50％）のに、ベトナムではようやく22－23％である。そのほか、施設は質の高い研究をするための基本的条件が不十分であり、学費は各国と比べて非常に低い。このような支出では大学の質が向上するのはきわめて期待しがたい。
　このような現実から、教育訓練部門のトップに立つ人［すなわち大臣］は、今後大学の仕分けをしていくと明らかにした。それは平均化して引き伸ばすのではなくリストラであり、質の高い大学は維持し、質の低い大学は質の向上をするか、ひいては解体を検討しなければならない。

　同大臣は次のように断言した。党と国家は教育にとても関心をもっており、トップクラスの国策だと見なし、教育投資に予算の20％を割り当てている。それと共にとても大きな社会・企業からの貢献も得ている。
　統計によると、毎年、奨学金の有無にかかわらず外国で学習・研究している学生の数は非常に多く、その支出額は約30－40億ドルである。教育訓練省は政府に社会化の奨励策をとるよう答申し、現在、多数の企業大グループが国際的標準に基づく教育に投資している。
　同大臣は、国家予算が困難地区の教育の普及に集中していると明確に示した。さらに質の高い教育に国家は依然として責任があるが、最初から教育の質の検証をおこなう、先進的な学習プログラムをもつ民間の投資にとても期待しているとした。
　同大臣によると、この解決方法は高い質の教育における民間セクターの貢献を大きくし、国家への圧力を軽減する。
　ダオ・トゥ・ホア議員（ハノイ市選出）は、失業している20万人の学生が社会に緊張をつくりだし、人力を浪費している実状を取り上げると同時に、教育訓練相に部門の今後の解決方法を示すように要請した。
　フン・スアン・ニャ大臣は、失業状態を抜本的に解決するためには、各学校の育成の質を高めなければならないとした。それによると、質は国際的・市場的な検証標準をえなければならず、育成と労働力市場との間の連携がなければならない。
　同大臣は、最近、教育訓練省が情報テクノロジーと観光など、幾つか部門に規則を制定し、労働力市場と結合して育成している、と述べた。それを通して、育成過程に参加する企業を拡大し奨励している。
　そのほか、施設の投資や教員の質の向上に関心をもつ必要がある。各大学は、育成プログラムを開設する前に、主体的に市場を研究しなければならない。各大学は、労働力市場の要求と学習者を前にして自分たちの製品に責任を持たなければならない。「募集する時は非常に多くを約束したのに、卒業の時には何の責任をとらないという状況」は避けなければならない。
　教育訓練省側は、「学校は自主的に学生を募集するが、どんな部門でも開設できるという意味ではなく、市場と結合し質の保証をしなければならない」検査と監視を推進していく。同省は、検査結果を公表し、透明化し、よくない質の育成と募集の学校を整理していくと断言し明らかにした

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（ 翻訳者:森本悠太 ）
（ 記事ID:4429 )